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1962年の阪神電鉄旅規

昨日、旅規ポータルの旅規アーカイブスに阪神電気鉄道旅客営業規則(1962年12月1日現行)を掲載した。原典は、阪神社内の業務に使用されていたとおぼしきのもの。表紙には昭和36年4月1日現行とあるが、その後の改定箇所が切り貼りで訂正されており、最終改定…

初期のSuica約款掲載

旅規ポータルを更新し、旅規資料集を旅規アーカイブと改題、初期のSuica約款を掲載した。 JR東日本ICカード乗車券等取扱規則(2001年11月18日施行)は、Suicaが最初に東京近郊区間に導入されたときの約款。「ICカード乗車券等」とあるのは、磁気式のイオカー…

旅規の追加改定

JR東海の運送約款の改正履歴に3月26日(追加)及び4月1日施行の旅規改定が掲載されている。これらを旅規ポータルのJR東日本旅規改訂履歴(条項順)・ (日付順)に追加した。 3月26日の追加改定は、85条1号のJR北海道に係る加算運賃の規定に、北海道新幹線の…

3月26日以降の最長片道切符

3月26日の以降の最長片道切符のルートは、渡島大野(新函館北斗)・新青森間が江差線・海峡線・津軽線経由(175.4キロ)から北海道新幹線経由(148.キロ)に変更となり、26.6キロの短縮となる。「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」では接続駅となって…

旅規ポータル更新

旅規ポータルのJR東日本旅規改訂履歴(条項順)・ (日付順)を更新し、3月26日施行の改定を追加した。 北海道新幹線の開業により、特急料金と特別車両料金がますます複雑になった。東海道・山陽新幹線を除き、会社をまたがる新幹線の料金が原則として会社ご…

3月26日の旅規改定

昨年12月29日の記事にコメントがあったように、3月26日の旅規改定内容がJR東海のサイトに掲載された。大部分は、北海道新幹線の開業に伴うものだが、南武線支線の小田栄駅開業関連の改定が含まれている。 まだ詳しく見ていないが、北海道新幹線開業関連では…

続・連続乗車券の使用順序

2月17日の記事を読んだ友人からメールで質問があった。 往復切符を逆順に使いたい、というのは、どんな状況下で実際に起きるのでしょうか? 連続乗車券のメリット、って何でしたっけ? 連続乗車券のメリットは、(1)有効期間が各券片の有効期間を合算した期間…

連続乗車券の使用順序

往復乗車券の往片と復片、連続乗車券の第1券片と第2券片は、どちらを先に使用してもよいことになっている。旅規に明文規定はないが禁止規定もない。往復乗車券については基準規程279条3号イに「復片を先に使用して」という文言があり、これを認めていると解…

旅規ポータル移転

旅規ポータルを移転した。8月20日の記事のコメントに書いたが、Windows 10に変えたあとftpの調子が悪く、更新できない状態が続いていたため、desktoptetsuドメインにおいた。 移転の機会に旅規リンク集、JR東日本旅規改訂履歴(条項順)・(日付順)と周規改…

乗車変更の差額精算

乗車変更の運賃精算は、変更区間の運賃(方向変更・経路変更は、変更区間の差額)収受が基本であるが、例外として発駅からの運賃の差額を精算する方式(差額精算・発駅計算)がある。旅規は第249条第2項第1号ロで、差額精算を適用する乗車券について、 (イ)…

国鉄バス関門急行線の旅規規定

9月15日の記事に興味深いコメントをいただいた。国鉄バス関門急行線が開業した1958年3月10日から、旅規の関門急行線に関する規定が施行された4月1日までは、自動車線を含む史上最長の片道乗車券が発売される可能性があったというものである。 1958年10月1日…

続・IC乗車券の運賃計算経路

8月15日の記事に関連して、読者がメールで興味深いブログ記事を教えてくれた。千葉ニュータウン中央・舞浜間(経由北総鉄道、東松戸、武蔵野・京葉線)のIC定期券を所持する筆者が、東松戸で乗換えず、そのまま北総、京成、都営地下鉄で都内まで乗車する「実…

旅客連絡運輸取扱基準規程

JR東海が旅客連絡運輸規則(連規)を別表を含めてウェブで公開した。連規は本文よりも連絡運輸機関等を定めた別表(赤表紙と呼ばれた)に意味があるのに、かつて日本鉄道図書などから刊行されていた「旅客関係単行規程集」には掲載されていなかった。赤表紙…

IC乗車券の運賃計算経路

読者から2013年11月10日の記事IC定期乗車券の別途乗車について、メールでコメントと質問を受けた。 前記事は、IC定期乗車券の券面表示区間と区間外とをまたがって乗車する場合は、別途乗車として、ラッチ通過にかかわらず定期券区間外の最低廉運賃を減算する…

周遊割引乗車券発売基準規程

7月13日の記事は周規改訂履歴の情報源である鉄道公報の話だったが、今日は周規の改定内容について書く。今回追加した期間の改定内容を見ると、周規で定めていた契約条項を「別に定める」とした変更が散見される。例えば、普通周遊券と均一周遊券の旅客運賃は…

周規改訂履歴更新

旅規ポータルの周規改訂履歴(日付順)・(条項順)を5年ぶりに更新した。1998年4月の周遊券制度の廃止からすでに17年が経過し、その後継の周遊きっぷも2年前に廃止されたのに、何をいまさらという感がしないでもない。しかし、同サイトの「周遊割引乗車券発…

「JR旅客制度特例の変遷」更新

5月30日の仙石東北ラインの運転開始により、JR東日本サイトの「きっぷあれこれ」の特定の分岐区間に対する区間外乗車の特例のトップに塩釜・松島間が追加された。旅客営業取扱基準規程は閲覧できないが、149条1項1号として、 (1) 松島又は愛宕以遠(品井沼方…

1個の急行列車とみなして発売する急行券

一昨日更新したJR's Rule on Passenger Ticketsを書いていて気になったことがある。1個の列車に1枚の急行券というのが旅規の大原則であるが、旅規第57条第2項に「1個の急行列車とみなして発売する急行券」の例外規定がある。新幹線については、第1号で 東京…

4月1日付の旅規改定

JR東日本の旅規ページが2015年4月1日現在となっている。JR東海サイトの運送約款の改正履歴を見ると、43条と45条の団体乗車券の条項が改定されていた。学生団体の「保育所」に「幼保連携型認定こども園」が追加され、「保育所等」と変更になった。これに伴い…

3月14日旅規改定の追加

JR東海の運送約款の改正履歴で3月14日付旅規改正の対比表を眺めていたら、157条(選択乗車区間)が改定されていた。新白島駅の開業に伴い、39号と40号の横川を新白島に変更したものである。 2月8日に旅規ポータルのJR東日本旅規改訂履歴(条項順)・ (日付…

続・3月14日の旅規改定

旅規ポータルのJR東日本旅規改訂履歴(条項順)・ (日付順)を更新し、3月14日施行の改定を追加した。1カ月以上早いが、更新を要するページが多く、その第一弾である。 今回改定される条項のうち、第172条(急行券の効力)に追加される第8項が注目される。 …

3月14日の旅規改定

そろそろ出るころではと、JR九州のサイトを覗いてみたら、昨日付で掲載されていた。3月14日施行の旅規改正公告である。変更される条は28個(うち新設1)、別表は2個(うち新設1)の大改定で、昨年4月1日の消費税増税に伴う運賃・料金改定時には及ばないが、2…

仙石東北ラインの運賃制度

JR東日本仙台支社が1月29日付で、石巻線および仙石線の全線運転再開と仙石東北ライン開業に伴う営業キロの変更及び運賃の適用等についてというリリースを発表した。 石巻線の全線運転再開は従来の発表通り3月21日、6月といわれていた仙石線の再開と仙石東北…

中国国鉄の旅客運輸規程

読者からメールで、中国鉄道時刻研究会のサイトに、中国の旅客運輸規程の日中対訳を掲載しているとの連絡を受けた。日本の旅規に相当するもので、解説付きのpdfファイルがダウンロードできる。 2011年6月20日の記事で中国の鉄道旅客運送約款について書いた。…

2015春JRダイヤ改正

昨日発表になった来年春のJRダイヤ改正の目玉は、北陸新幹線と「上野東京ライン」の開業。JR東日本のリリースを読むと、旅客営業制度にかかわるものは、あまり多くない。 その一つは、常磐線特急に導入されると事前発表されていた「座席未指定券」が「成田エ…

特定都区市内等着の乗車券の区間変更

10月23日の記事に対するコメントで、所持する乗車券の運賃と同額の駅までの乗越しに関するJR東日本の特例、具体的には三島→東京山手線内の乗車券で武蔵境に乗り越す場合の取扱いについて紹介があった。使用開始後の乗車変更の本則は旅規249条であり、特定都…

約款と不可分な基準規程の条項

JR東日本のきっぷに関するご案内のおとなとこどもは、 おとな 12歳以上(12歳でも小学生は「こども」です) こども 6歳〜12歳未満(6歳でも小学校入学前は「幼児」です) と記載している。このページからリンクしている旅規73条にはカッコ内の記載がないが、…

特定都区市内着の乗車券の運行不能払い戻し

JR西日本は、台風19号の接近に備え13日午後4時から終日京阪神地区の在来線の運転を取りやめた。一方新幹線と私鉄各線は大きな乱れがなく運転していたというから、新幹線駅に到着した旅客は、私鉄などに乗換えて帰宅したことだろう。 特定都区市内着の乗車券…

回数定期乗車券と定期回数乗車券

9月4日の記事に追記したように、旅規の回数定期乗車券の規定は不十分なので、自動車線共通乗車規則(以下、共通乗車規則)を調べてみた。共通乗車規則が制定されたのは、昭和33(1958)年4月1日(3月12日付国鉄公示第78号)*1で、別表に岩手中央バスの盛岡・…

非鉄の旅客運送約款

JR東日本のBRT約款からはじまり、バス事業者の約款、公営バス事業者の運賃規定と鉄路からの脱線が続いているが、脱線ついでにもう1回非鉄の旅客運送約款について書く。 バス事業者の運送約款が国土交通省の標準約款をそのまま使用しているのは、道路運送法の…