周規改訂履歴更新

旅規ポータルの周規改訂履歴(日付順)(条項順)を5年ぶりに更新した。1998年4月の周遊券制度の廃止からすでに17年が経過し、その後継の周遊きっぷも2年前に廃止されたのに、何をいまさらという感がしないでもない。しかし、同サイトの「周遊割引乗車券発売規則」の条文をFacebookの記事に引用したというメールをもらい、この地味なページにも読者がいることがわかった。周規改訂履歴1955-1987」と題しながら1973年5月までで終わっていたのを、1980年2月の改定まで記載した。
情報源は、国鉄の旅規改訂履歴と同様、官報に掲載された国鉄公示だが、1973年以降は「内容省略。ただし、昭和○年○月○日鉄道公報参照」となっているものが多い。これらは、マイクロフィルム化された鉄道公報を国会図書館で閲覧していた。しかし大規模の改定は「号外」に掲載されることが多く、国会図書館の所蔵から欠落している*1
鉄道公報の本紙に掲載されている公示のなかにも、

別表第1号及び別表第2号を次のように改める。
(内容省略)
(省略した内容は、関係の向きに配布する。)

というのがある(昭和54年8月18日公示第65号)。「関係の向き」とは旅行会社等だろうだが、これでは「公示」しているといえない。
というわけで、5年間も更新が途絶えていた。鉄道公報の号外で内容が確認できないのは主として別表であるが、昭和55年4月16日公示第6号や昭和56年4月16日公示第15号など、周規本文の改定も鉄道公報号外に記載されている。そのため、一度削除された条項がいつの間にか復活し改定されるといった、その後の公示との断絶が見られる。今回の更新では、周規本文について改定が跡付けられる1979年度末までを記載した*2。号外を含めた鉄道公報の公開がないと、この先は進められない。どこかで鉄道公報のデジタル化を行ってくれないだろうか。

*1:大阪の交通科学博物館の図書室は号外も含めて所蔵していたというが、京都への移転で閉鎖されてしまった。2016年春開業の京都鉄道博物館で、ぜひ復活してほしいものだ

*2:別表は、号外に記載され改定箇所がわからないものを除き、号数のみ記載した