中国国鉄の旅客運輸規程

読者からメールで、中国鉄道時刻研究会のサイトに、中国の旅客運輸規程の日中対訳を掲載しているとの連絡を受けた。日本の旅規に相当するもので、解説付きのpdfファイルがダウンロードできる。
2011年6月20日の記事で中国の鉄道旅客運送約款について書いた。このとき、乗車券類についての条項である第12条の仮訳を紹介したが、大きな間違いがなかったので一安心した。乗車券(運賃)と付加券(料金)は別建てであるが、実際は一体で発売され、価格も一本で表示されるというのも書いたどおりだった。
乗車券には直達票と通票とがあり、前者は1列車限り有効、後者は乗継を必要とする場合に発売されるとのこと。遠距離逓減運賃を採用しているため、運賃部分が通算される通票を購入するほうが得だが、座席(または)寝台の指定を受けないと乗車券が発売されず、第二列車以降の座席指定と付加券の発売は、乗換え駅でしかできないことから、一般には直達票で旅行することが多いという。なお、第25条に通票の有効期間は、1,000キロまで2日、以降1,000キロごとに1日加算すると規定されており、日本よりもかなり短い。
上記サイトには、中国国鉄の旅客運賃・料金の仕組みも掲載されている。20キロまでの初乗り運賃や遠距離逓減賃率なども記載されており興味深い。
旅規ポータルの旅規リンク集の海外の部を更新し、このページを追加した。また、海外鉄道の旅客営業規則に新たに掲載された規則も追加した。