続・連続乗車券の使用順序

2月17日の記事を読んだ友人からメールで質問があった。

往復切符を逆順に使いたい、というのは、どんな状況下で実際に起きるのでしょうか?
連続乗車券のメリット、って何でしたっけ?

連続乗車券のメリットは、(1)有効期間が各券片の有効期間を合算した期間となる、(2)学割などの割引証が1枚で済むこと、があげられる。運賃は各券片の運賃の合算額だから、通常は連続乗車券にするメリットはない。しかし連続乗車券を逆順で使用できれば、明らかに運賃上のメリットが生じる特殊なケースがある。それは、2月8日の記事にコメントがあったジパング倶楽部の割引運賃である。
ジパング倶楽部の運賃割引は、片道、往復、連続乗車券でJR線を201キロ以上利用するときに適用される。東京から伊東経由伊豆急下田に行き、修善寺から伊豆箱根鉄道、三島経由で帰るとき、往路と復路でそれぞれ片道乗車券を購入するとジパング倶楽部の割引は受けられない。また、往路と復路の乗車区間が異なるから往復乗車券にならず、区間が連続しないから連続乗車券も発売されない。これを三島−山手線内−伊東という連続乗車券にすればJR線が201キロ以上で割引運賃となり、第2券片を先に使用して東京−伊東、三島−東京と乗車できるのである。
このように連続乗車券の逆順使用には実用的なメリットがあるが、往復乗車券の方は適切な例が思い浮かばない。なにかあるだろうか。