2026年春の運賃改定

2026年も運賃値上げが続く。次の各社が3月、4月に運賃改定を予定している。

事業者 実施時期 改定率
(普通・通勤定期・通学定期)
リリース
(申請・認可)
JR東日本 2026/03/14 7.8% 12.0% 4.9% 2024/12/06 2025/08/01
西武鉄道 2026/03/14 11.9% 10.0% - 2025/03/14 2025/11/23
青い森鉄道 2026/03/14 17.06% 16.75% 2025/12/10  
三陸鉄道 2026/03/14 10.4% 7.1% 2.3% 2025/11/04 2026/01/26(東北運輸局)
首都圏新都市鉄道 2026/03/14 8.2% 20.2% -15.3% 2025/04/11 2025/08/08
湘南モノレール 2026/03/14 14.9% 18.5% - 2025/09/26 2025/11/28
しなの鉄道 2026/03/14 25.1% 13.9% 5.0% 2025/03/28 2025/07/28
伊豆急行 2026/03/14 7.7% - -   2025/03/31
西日本鉄道 2026/04/01 11.1% 15.6% 9.0% 2025/09/27 2025/12/24
伊予鉄道 2026/04/01 6.1% 6.5% 6.5% 2026/01/07  
北九州高速鉄道 2026/04/01 6.2% 6.2% 6.2% 2026/02/02 2026/02/02
島原鉄道 2026/04/01 19.8% 19.9% 7.9% 2025/12/01  

JR東日本、西武鉄道、西日本鉄道は、運賃改定に伴い鉄道駅バリアフリー料金を廃止する。改定率はバリアフリー料金を含んだ現行運賃からの改定率。しなの鉄道は、上限運賃値上げの認可を受けたが、IC運賃(1円単位)の導入(リリース)に伴う微調整だけで、現行の運賃水準を維持する。伊予鉄道は2023年10月、伊豆急行は2023年3月*1に続く3年足らずの再改定。

子育て層を沿線に呼び込もうと、小田急が2022年3月の運賃改定で導入した一律50円小児IC運賃に京急が23年10月75円で追随した沿線間競争が激化している。西武鉄道は、小児IC運賃を1乗車50円均一とし、小児通学定期券を一律1ヵ月500円 *2、小児通勤定期券を1,000円、さらに小児ICカード限定で小児全線フリー定期券を1ヵ月1,000円で発売する(リリース)。首都圏新都市鉄道は、小児IC運賃を13キロまで据え置き、14キロ超を200円均一とし、通学定期運賃を値下げする(割引率を60.4%から70%に拡大)。

今回運賃改定するなかでしなの鉄道と島原鉄道は、私鉄では珍しい「対キロ制」運賃の事業者である。しなの鉄道の上限運賃変更認可申請書によると、12キロ以上が「対キロ制」、11キロ以下が「表定制」で、鉄道事業者の運賃比較注1で引用した「数字で見る鉄道2023」の記載と一致している。要するに11キロ以下の運賃は賃率計算によらないという意味で、対キロ区間制と同じではないか*3。また島原鉄道は25キロまでと25キロ超の2段階の賃率を採用していることがわかった(上限運賃変更認可申請書)。

追記(2月21日):コメントで教示を受けたしなの鉄道の旅客営業規則を読んでみたが、11キロ以下の運賃(第48条第2号)はJRの旅規の第84条(営業キロが10キロメートルまでの片道普通旅客運賃)の書き方と同じで、これを表定制運賃とするのがわからない。また、「数字で見る鉄道2023」が表定制と対キロ区間制の併用としているえちごトキめき鉄道の旅客営業規則も読んだが、第51条(大人片道普通旅客運賃)は「別表3に定めた額」としているだけ。別表3が掲載されていないので15km前後で何が異なるのかわからない。

*1:15キロ以上の区間が対象

*2:小田急の小児定期運賃は800円

*3:「数字で見る鉄道2023」がえちごトキめき鉄道を「表定制(15kmまで)、対キロ区間制(16kmから)」としているのを説明できないが