営団・東京メトロ旅規対比掲載

旅規ポータルの旅規アーカイブスに1995年の営団旅客営業規則と2004年の東京地下鉄旅客営業規程を対比した営団・東京メトロ旅規対比(1995vs2004)を掲載した。4月18日掲載した大阪市交通局・大阪メトロ旅客営業規則対比に続き、民営化前後の旅規を比較した。

2008年の小田急特急の千代田線乗入(メトロはこね)や2017年のS-TRAINの運転開始の前で、特別急行券及び座席指定券の規定はまだない。この間、営業制度の変更はほとんどなく、国鉄・JRの旅規とあわせていた条番号の整理や、送り仮名の変更等*1が主な改定である。

そのなかで、営業制度の変更による新設条項として、都営地下鉄との共用区間の規定(51条、58条、63条*2)とラッチ外乗換駅における時間制限の規定(79条*3)がある。前者は2000年9月の南北線都営三田線の延伸開業時に、後者は同年10月のパスネット導入時に*4規定された。また、2000年12月の都営大江戸線全通時に上野広小路仲御徒町上野御徒町との乗換駅となり、43条2項*5の乗換駅に上野広小路仲御徒町が追加された。

一方、営団旅規にあって削除された条文は、309条から311条の定期手回り品切符の規定である。営団地下鉄を行商人が利用していたとは知らなかった。3月のダイヤ改正近鉄の貸切鮮魚列車が廃止され一般列車に連結される専用車両に変わったニュースは、記憶に新しい。旅規をウェブ公開している大手私鉄13社のうち、定期手回り品切符の条項があるのは、近鉄とかつて「なっぱ列車」があった京成だけである。

東京メトロのラッチ外乗換時間の30分から60分への延長が未反映だったデータルームのパスネットの不思議及び旅規の環状線規定を更新した。また、旅規リンク集東京メトロの旅規等のurlを変更して更新した。

*1:同じ規則中で統一が取れていないことがある

*2:現行旅規は53条、60条、65条

*3:現行旅規は83条2項

*4:以前はSFメトロカードのみだった乗換時間制限が普通乗車券・回数乗車券にも適用

*5:現行旅規は45条