鉄道事業者の運賃比較更新

昨年10月1日の消費税率アップに伴う運賃改定が未反映だった鉄道事業者の運賃比較別表 事業者(路線)別データと併せて更新し、2020年6月版として掲載した。

消費税増税分の転嫁に加えて独自の運賃改定を行ったのが、JR北海道えちごトキめき鉄道と静岡鉄道。運賃ランキングは、静岡鉄道が得点順で27位から32位、勝率順で26位から31位、えちごトキめき鉄道が33→76位(得点順)、34→74位(勝率順)、JR北海道幹線が48→77位(得点順)、47→78位(勝率順)、JR北海道地方交通線が52→88位(得点順)、47→78位(勝率順)とそれぞれ順位を落とした。

えちごトキめき鉄道はJR時代の運賃を据え置いていたが、2015年の開業から5年経過し、昨年10月の増税分転嫁に加えて、4月1日に「並行在来線の他社並みの」水準に30%値上げした(2019年5月リリース)。

一方、山形鉄道ひたちなか海浜鉄道黒部峡谷鉄道万葉線*1神戸高速鉄道紀州鉄道広島電鉄宮島線)、松浦鉄道などは増税分の値上げをしなかった。近年運賃改定を行った会社が多いが、紀州鉄道は消費税率が3%から5%に変更された1998年の運賃改定以降値上げをしていない。

また、京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)は、6キロまでと71キロ以上のキロ帯で運賃を値下げした。71キロから90キロまで1,500円とフラットな運賃になった。その結果運賃ランキングは、得点順で62→54位、勝率順で61→56位と向上した。

追記(7月1日):読者からメールで指摘を受けた誤記を訂正し、脚注7の特定割引運賃に三陸鉄道秋田内陸縦貫鉄道の各2区間を追加した。併せて独自に見つけた広島電鉄宮島線の2区間を追加した。

*1:上限運賃の改定認可を受けたが実施運賃は変更せず