鉄道事業者の運賃比較と別表 事業者(路線)別データを更新した。読者からメールで、阪神、仙台市営地下鉄、横浜市営地下鉄、広電宮島線等の最長キロが間違っているなどの指摘を受け、運賃ランキングを再計算した。また、特定割引運賃の情報提供を受け、阪神、えちぜん鉄道、岡山電気軌道、土佐くろしお鉄道を追加した。
運賃ランキングは、申請上限運賃と実施運賃が異なっていた明知鉄道が得点115位、勝率順114位から、それぞれ98位、94位に向上したほかは大きな変化がなかった。6月28日の記事で、消費税転嫁分以外の運賃値上げを行ったJR北海道、えちごトキめき鉄道と静岡鉄道について触れたが、あらためて新幹線開業による並行在来線各社とJR北海道の運賃をを比較した。
事業者 | 得点 | 順位 | 勝率 | 順位 |
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IRいしかわ | -1441.2 | 35 | 0.786 | 35 |
あいの風とやま | -1145.5 | 49 | 0.708 | 51 |
しなの鉄道 | -614.1 | 59 | 0.634 | 63 |
えちごトキめき | -181.6 | 76 | 0.555 | 74 |
青い森鉄道 | -41.4 | 82 | 0.523 | 81 |
道南いさりび | 45.7 | 89 | 0.476 | 91 |
肥薩おれんじ | 108.4 | 94 | 0.465 | 92 |
いわて銀河 | 458.9 | 116 | 0.347 | 117 |
JR北(幹) | -140.8 | 77 | 0.532 | 77 |
JR北(地) | 21.5 | 88 | 0.480 | 89 |
えちごトキめき鉄道は「並行在来線の他社並みの」水準というとおり、8社中4位にある。運賃の高低は沿線人口の過疎度に比例しているようだ。そのなかで、2015年10月30日の記事でも書いたが、道南いさりび鉄道の健闘ぶりは注目される。値上げ後のJR北海道の地方交通線と遜色がなくなった。また、JR北海道は、幹線の運賃も、IRいしかわ、あいの風とやま、しなの鉄道、えちごトキめきの後塵を排することとなった。