鉄道事業者の運賃比較更新

今日10月1日から銚子電鉄遠州鉄道名古屋臨海高速鉄道若桜鉄道及び北九州高速鉄道の運賃が改定されたのを受けて、鉄道事業者の運賃比較を2015年10月版として更新した。遠州鉄道名古屋臨海高速鉄道若桜鉄道の3社は、昨年4月の消費税増税時に認可された上限運賃の範囲内で実施運賃を届け出たもの。銚子電鉄も、消費税増税時に値上げをしていなかった。北九州高速鉄道は、昨年4月に続く値上げである。
運賃ランキングを昨年4月の増税前と比較すると、各社ともが順位が下がったが、各キロ帯で現行運賃を30円値上げした銚子電鉄が得点順で145位から166位、勝率順で141位から166位と大きく下げた。
5社の運賃改定とともに、4月11日記事のコメントで指摘があった、事業者ごとの運賃制度の比較表(脚注1)を更新した。記載は「数字で見る鉄道2014」(国土交通省鉄道局監修、運輸政策研究機構刊)にしたがった。この表はもともと、2006年JRの運賃計算ルールは複雑すぎるの公開時に、「数字で見る鉄道」の旧版により作成したものだが、2014年版ではアルピコ交通上田電鉄箱根登山鉄道熊本電気鉄道が対キロ制から対キロ区間制に変更になっている。JR東日本の運賃体系を踏襲した青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道*1も対キロ区間制に分類されている。IGRいわて銀河鉄道旅客営業規則をみると、第42条で「大人の片道普通運賃は、別表第5号のとおりとする」しており、約款で対キロ賃率を定めているか否かによって、対キロ制と対キロ区間制を区別しているようだ。
「数字で見る鉄道2014」には、その後開業したえちごトキめき鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道四日市あすなろう鉄道が記載されていないが、近く発行される2015年版により、追加するつもりである。

*1:対キロ制のJR東日本の運賃に一定の倍率をかけて設定。いわて銀河はその後50キロ超のキロ刻みを10キロから5キロに変更