鉄道事業者の運賃比較

鉄道事業者の運賃比較を更新した。前回2024年4月13日の更新(同日記事参照)以降、次の各社が運賃改定を行った。前回更新に漏れていた富山地方鉄道とともに、これを運賃ランキングに反映した。

改定日 事業者・路線 普通運賃改定率 得点順位 勝率順位
2025/04/01 富山地方鉄道(鉄道) 12.2% 165→170 167→170
2025/04/01 富山地方鉄道(軌道) 13.0% 31→51 30→43
2025/05/17 福島交通 17.0% 79→145 82→149
2025/06/01 熊本市 11.1% 14→27 17→27
2025/10/01 京阪(本線系統) 11.7% 29→33 23→32
2025/10/01 京阪(京津線系統) 11.7% 32→63 32→62
2025/10/01 えちごトキめき鉄道 18.0% 68→117 68→118
2025/10/01 岡山電気軌道 14.3% 1→4 2→10
2025/10/01 井原鉄道 18.0% 130→164 139→163
2025/10/01 広島高速交通 10.5% 88→116 83→117
2025/10/01 熊本電気鉄道 33.2% 149→169 151→169
2025/10/18 平成筑豊鉄道 21.6% 96→152 97→148
2025/10/18 平成筑豊鉄道(門司港レトロ) 94.3% 172→174 173→173

運賃を値上げした各社はランキングで得点順・勝率順とも大きく順位を下げた。均一運賃を300円から500円に値上げした門司港レトロラインは、観光鉄道4社(舞浜・黒部・嵯峨野・門司港)の中で、勝率では嵯峨野を上回ったものの、得点順で最下位に沈んだ。ながらく運賃が安い事業者のトップだった北大阪急行はが岡山電軌の値上げにより得点順・勝率順ともトップに返り咲いた。

富山地方鉄道は、一般鉄道の中でかなり運賃が高い。同社は12キロ超の中長距離帯に旅規に規定した対キロ運賃を大幅に割り引いた特定運賃を設定している*1。例えばあいの風とやま鉄道と競合する電鉄富山・電鉄黒部間37.2キロは、表定1,620円に対し1,060円と35%割り引いているが、電鉄富山宇奈月温泉間53.3キロは、表定通りの2,160円。同一キロ帯の特定運賃が異なるなど設定の基準が明確ではなく、旅規の対キロ運賃表をベースに比較しており、全体として割高になっている。一方名鉄は、名古屋本線以外に15-25%増しの擬制キロを設定しているが、本線の対キロ運賃で計算しているため、割安になっている。

12月1日に長野電鉄函館市電、26年3月にJR東日本西武鉄道、首都圏新都市鉄道が運賃改定を予定している。

*1:旅規38条に「当社の定める区間を特定普通旅客運賃とする。」と規定