2024年秋の運賃改定

2024年秋も運賃値上げが相次ぐ。次の各社が上限運賃変更認可申請を行い、国土交通省から認可を受けた。肥薩おれんじ鉄道は、運賃改定予定日の10月1日から1週間を切ったが、会社または九州運輸局から認可のリリースが出ていない。

事業者 実施時期 改定率
(普通・通勤・通学)
リリース
(申請・認可)
筑豊電気鉄道 2024/09/14 5.2% 6.1% 5.9% 2024/07/03 2024/08/26
秩父鉄道 2024/10/01 15.5% 22.5% 0.0% 2024/05/23 2024/08/30
鹿島臨海鉄道 2024/10/01 21.1% 25.6% 9.2% 2024/04/11 2024/07/03
関東鉄道 2024/10/01 5.9% 10.2% 0.0% 2024/06/10 2024/08/30
肥薩おれんじ鉄道 2024/10/01 10.0%     2024/07/26 2024/09/27
天竜浜名湖鉄道 2024/10/01 10.1% 10.1% 4.2% 2024/08/06 2024/09/05
松浦鉄道 2024/10/01 18.0% 19.0% 19.0% 2024/06/05 2024/08/08 *1
甘木鉄道 2024/10/01 16.9% 15.0% 15.1% 2024/08/16 2024/09/17
伊予鉄道 2024/10/01 7.3% 2.3% 2.3% 2024/05/31 2024/08/30 *2
とさでん交通 2024/11/01       2024/08/02  
札幌市交通事業振興公社 2024/12/01 15.0% 6.1% 1.0% 2024/05/15 2024/07/16

伊予鉄道の運賃改定は、2023年10月に続き2年連続で、初乗り運賃は180円→200円→230円と推移。ただし、キャッシュレス決済を現金決済より20円割引く。全国共通ICカードのほか、伊予鉄ICカード「い〜カード」や愛媛県内のスマホ決済「みきゃんアプリ」などが対象。定期運賃はキャッシュレス運賃をベースにするため、改定率が低い。

今回の運賃改定でキロ区分を粗くした事業者がある。鹿島臨海鉄道は、9キロ帯以降1キロ刻みだったが、15キロ帯から19キロ帯までを2キロ刻み、20キロ帯以降を3キロ刻みに変更した。秩父鉄道は、19-20キロ帯以降32キロまでの2キロ刻みを4キロ刻みに、33-35キロ帯以降の3キロ刻みを6キロ刻みに変更した。

2024年の春(2月19日記事)の運賃改定とあわせて、鉄道事業者の運賃比較の更新準備中。

追記(9月29日):肥薩おれんじ鉄道の運賃改定が9月27日付で認可された。認可のリリースを表に追加。

*1:九州運輸局リリースに対キロ運賃表

*2:四国運輸局リリース