2023年秋の運賃改定

2023年秋以降の運賃改定。既報の京急、南海、北陸鉄道に加え、次の各社が上限運賃変更認可申請を行った。高松琴平電鉄は、JR四国にあわせて5月20日に運賃改定を実施していた。

事業者 実施時期 改定率(普通・通勤・通学) リリース(申請・認可)
高松琴平電気鉄道 2023/05/20 14.4% 13.6%  7.2% 2023/02/27 2023/03/30
南海電気鉄道 2023/10/01  9.0% 12.3%  4.5% 2022/10/28 2023/02/03
京浜急行電鉄 2023/10/01 10.7% 11.9% - 2023/01/13 2023/04/21
北陸鉄道 2023/10/01 11.3% 11.0% 11.0% 2023/01/31 リリースなし*1
京王電鉄 2023/10/01 13.8% 14.1% - 2023/03/24 2023/06/23
新京成電鉄 2023/10/01 11.7% 13.5% 11.0% 2023/02/17 2023/06/02
岳南電車 2023/10/01 11.7% 13.5% 11.0%   2023/06/20
水島臨海鉄道 2023/10/01 10.0% 12.4% 9.2% 2023/04/10 2023/05/31
伊予鉄道 2023/10/01 5.2% 4.9% 4.9% 2023/05/31  
北越急行 2023/10/01 20% 20% 10% 2023/07/04  

京王は、大手私鉄の中でも最も低廉な運賃を維持してきた(鉄道事業者の運賃比較の運賃ランキングで得点順6位、勝率順3位)。相模原線の加算運賃は、今回の運賃改定に合わせ廃止する。京急は、1月16日の記事に書いたように、40キロ超の運賃を値下げする。また、品川・横浜間等の特定運賃の割引額を拡大する。南海も難波・中百舌鳥間に特定運賃を新設する。

認可された上限運賃の範囲で値上げするのが、次の2社局。熊本市は6月1日に実施していた。

事業者 実施時期 改定率(普通・通勤・通学) リリース
熊本市 2023/06/01 5.9% 5.9% 5.9% 2023/06/01
泉北高速鉄道 2023/10/01 4.37% 3.39% - 2023/01/19

 京成・京急・東京都は、羽田空港・成田空港間の空港連絡特殊割引を廃止する。

事業者 種別 区間 実施時期 リリース
京成・京急・東京都 特定運賃廃止 羽田空港~成田空港 2023/10/10 2023/05/10

2022年小田急が小児IC運賃を一律50円としたが、値上げにあわせて小児運賃を値下げする事業者がめだつ。京急は小児IC運賃を一律75円とする(2023/05/10リリース)。泉北高速の小児IC運賃50円(2023/07/03リリース)。京王は、小児運賃の半額をポイント還元する(2023/07/03リリース)。

高松琴平電鉄熊本市の運賃改定を反映して、鉄道事業者の運賃比較を2023年6月版として更新した。高松琴平電鉄の運賃ランキングは、得点順が74位から117位に、勝率順が78位から113位に後退した。