日田彦山線BRT・宇都宮ライトレール

日田彦山線BRTと宇都宮ライトレールの開業日(それぞれ8月28日と8月26日)が近づいてきた。JR東日本サイトの運送約款に、旅客営業規則、旅客連絡運輸規則、 ICカード乗車券取扱規則の一部改正が7月20日付で記載されている。

旅客営業規則は、

日田彦山線添田・夜明間に係る乗車券類の取扱い)
第16条の6 日田彦山線添田・夜明間の一部又は全部の区間を乗車する旅客に対しては、乗車券類の発売を行わないものとする。

が新設され、156条2号ハの福岡近郊区間日田彦山線区間が城野・今山間から城野・添田間に変更となる。

旅客連絡運輸規則は次の条項が新設される。

第1条の2 日田彦山線BRT添田・日田間の一部又は全部の区間を乗車する旅客の取扱いは、別に定める。

 ICカード乗車券取扱規則は、別表第6号のIC カード乗車券が利用できる交通事業者(鉄道)に、宇都宮ライトレールが追加される。

旅規16条の6は「日田彦山線添田・夜明間」となっており、この区間の鉄道はBRT化後も存続し、BRTは鉄道代行バスという位置づけのようだ。気仙沼線大船渡線BRTも2012年、2013年の開業当初は同じ扱いだった。両線の鉄道事業が廃止された2020年4月1日。

連規1条の2の日田彦山線BRTの規定は、気仙沼線大船渡線BRTでは旅規に規定されている。

第17条 気仙沼線BRT柳津・気仙沼間及び大船渡線BRT気仙沼・盛間の一部又は全部の区間を乗車する旅客の取扱い等については、別に定める。

JR九州の5月26日リリースによると、日田彦山線BRTの事業主体(土地、車両の保有等)はJR九州、運行主体(運行、運行管理等)はJR九州バス(一部を日田バスに再委託)としている。JR東日本の直営でミヤコーバス・岩手県交通に運行委託している気仙沼線大船渡線BRTと異なり、JR九州バス道路運送法に基づく事業者のようだ。連期の規定が添田・夜明間ではなく添田・日田間になっているのもこのためだろう。

旅規16条の6は、あくまでも旅規に基づく乗車券類のことで、連規に基づく連絡乗車券が発売される。上記リリースによると「BRT 完結のきっぷ及びBRTと鉄道を乗り継ぐ区間のきっぷはJR九州の駅のみ発売」とのこと。また、連絡乗車券の運賃は鉄道運賃とBRT運賃の併算額から100円割引くので、現行鉄道運賃より安くなる区間がある。

第10回全国の鉄道路線五番勝負は、8月25日(金)21時に開催します。開始日現在の路線を基準に出題するため、宇都宮ライトレールの開業には対応しません。