4月1日のJR北海道、JR九州及び大阪電車区間の運賃改定に加え、1月19日に能勢電鉄、神戸電鉄、山陽電気鉄道、神戸高速鉄道(バリアフリー料金)、2月1日に伊賀鉄道、広島電鉄、沖縄都市モノレール、3月1日に一畑電車、3月15日にIGRいわて銀河鉄道、愛知環状鉄道、4月1日に道南いさりび鉄道が運賃を改定した。各社の運賃改定を反映してJRの運賃計算ルールは複雑すぎると鉄道事業者の運賃比較を更新した。
運賃を値上げした各社は「鉄道事業者の運賃比較運賃」のランキングで得点順・勝率順とも順位を下げた。とくにJR九州は、経営がより厳しいJR四国より割高になり、得点順で31、勝率順で28順位を下げた。JR北海道はさらに割高で、幹線の勝率は5割を切って負け越し、地方交通線は得点でも全事業者の平均以下になった。JR北海道は、幹線運賃で3セク転換事業者のしなの鉄道、えちごトキめき、あいの風とやま、IRいしかわ、ハピライン、秋田内陸縦貫、阿武隈急行、伊勢鉄道、若桜鉄道、平成筑豊との直接対戦に負け、地方交通線はさらに青い森鉄道、愛知環状、土佐くろしおにも負けている。
「JRの運賃計算ルールは複雑すぎる」に示している特急券の分割購入が有利な区間は、九州新幹線では新玉名・新八代の1区間だけだが、今回の特急料金改定で隣接駅間の特定特急料金870円を据え置いたため、節約額が20円から270円に拡大した。