北総鉄道の運賃問題その後

北総鉄道の高額運賃問題については、昨年11月県と沿線6市が年3億円を補助し、5%弱を値下げすることで合意した。これに基づき、2月19日、京成新空港線開業と同時に実施される改定運賃が発表されたが、その後も問題はくすぶっている。
白井市議会は3月の定例会で、「値下げが十分でない」と予算案を修正、補助金の支出を削除した。昨日開会の市議会定例会に再提案されるとのことだが、まだ結果は出ていないようだ。
一方、沿線住民の間に国に対し運賃認可の取り消しを求める行政訴訟を起こす動きがある。5月24日付朝日新聞千葉版の記事によると、

提訴した場合、成田スカイアクセスの運賃と、同時に5%弱値下げされる北総線の新運賃の体系は「極端な近高・遠安で、北総線の利用者に不当に負担を強いている」と主張する方針だ。上限運賃の認可に関連し、北総鉄道の線路使用料収入が少ない結果、高額な運賃となっており、使用料の設定が不当だとも訴えるとしている。

と、昨年12月17日以降このブログや鉄道事業者の運賃比較で何度か取り上げた京成成田空港新線の極端な遠距離逓減運賃が争点になっている。
北総線の運賃値下げを実現する会(北実会)のサイトに、京成との一連の公開質問及び回答が掲載されている。ここでも、北総・京成空港新線の遠距離逓減運賃が議論されていて、興味深い。