国鉄旅規改訂履歴に様式の画像追加

国鉄旅規改訂履歴1958-1987(条項順)・(日付順)に1968年4月1日までの乗車券類様式の画像を追加した。この間のおもな制度上の変化は、東海道新幹線が開業1年を迎えた1965年10月1日の改定で、旅規に自由席特急券が登場したこと、その1ヵ月後の11月1日に新幹線と在来線の特急の乗継割引が実施されたことである。
それまで特急はすべて指定席だったが、東海道新幹線開業2ヵ月後の1964年12月、「こだま」に自由席ができた。旅規の改定ではなく単行規程「新幹線自由席特急券発売規則」(昭和39年12月18日、国鉄公示第598号)によるものだった。これが1965年10月1日在来線の特急にも適用され、旅規に規定されたのである。自由席を連結する列車名及び区間は、特定特急料金を適用する列車・区間とともに、国鉄公示第539号で、

 旅客及び荷物営業規則(昭和33年9月日本国有鉄道公示第325号)第57条第1項第1号に規定する特別急行列車に対する自由席特急券の発売列車及び区間並びに同第126条に規定する特定の特別急行料金を適用する列車及び区間を次のように定める。

と公示された。全区間にわたって自由席車両を連結する特急は少なく、末端区間のみに自由席が設定された列車が多い。例えば上野・青森間の特急「はつかり」は、上り下りとも一部車両が盛岡・青森間で自由席となった。
11月1日の乗継特急券は、東海道新幹線の東京を除く各駅と大阪駅における在来線の急行列車との乗継に適用された。当時特急料金は対キロ制ではなく、三角表で個別に規定されていたが、在来線の特急間の乗継(青函連絡船を介した東北本線函館本線相互間、秋田駅における「つばさ」と「白鳥」の乗継)については、一本の特急料金で特急券が発売されていたのである。特急料金が対キロ制に移行した1966年3月5日の改定で、東海道新幹線と在来線のほか、青森・函館及び宇野・高松の乗継に乗継特急券が発売されるようになった。