メトロ・都営のサービス一体化

昨日東京メトロ東京都交通局から「東京の地下鉄のサービス一体化に向けた取り組みについて」がリリースされ、2月3日の「東京の地下鉄の一元化等に関する協議会」で合意されていたメトロ・都営のサービス一体化への取り組みのうち、

について、平成24年度中の実施が発表された。
一方、夏までに結論を出すとされていた乗換運賃の負担軽減策については、通算運賃制度が採用されるか注目していたが、

運賃の乗換負担軽減策については、具体的な実施内容や、両者の経営に与える影響、他事業者を含めたICカードシステムに与える影響などを検討してきました。
一方、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、東京都交通局東京メトロとも運輸収入は大きく減少しており、経営への影響は避けられない状況にあります。
こうしたことから、今後の運輸収入実績も踏まえ、通算運賃制度や乗継割引の拡大等に関し、両者が具体的に検討を行い、取りまとめるものとします。

と、先送りされた。
壁撤去によって、九段下駅のメトロと都営の乗換がノーラッチになる。このため、従来からノーラッチだった目黒から九段下までPASMOSuicaで乗車すると、都営神保町経由でも都営の運賃260円ではなく、70円安いメトロの運賃190円が引き落とされることになる。この区間の乗車時間(乗換の時間を含まない)は、メトロ永田町経由で17分、都営神保町経由20分とほとんど変わらないから、南北線でも三田線でも最初に来た電車に乗るほうが早く到着できる。定期券の場合は、どういう取扱になるのだろう。