西武鉄道の12月24日のリリースによると、西武鉄道は練馬駅以遠とメトロ有楽町線・副都心線池袋以遠間の定期旅客に対し、練馬・池袋間を西武池袋線または西武有楽町線・東京メトロ線のいずれも乗車できるPASMO定期券を発売する。リリースに1箇月通勤定期運賃の例が載っている(カッコ内は新定期券との差額)。
区間 | 新定期 | 西武池袋経由 | 小竹向原経由 |
所沢〜渋谷 | 21,890 | 19,730 (2,160) | 18,950 (2,940) |
石神井公園〜新宿三丁目 | 16,380 | 14,390 (1,990) | 13,750 (2,630) |
飯能〜 新木場 | 26,850 | 25,230 (1,620) | 25,350 (1,500) |
区間によって、差額が1,500円から2,940円とほぼ2倍の差があるが、運賃設定の根拠とメトロとの配分はどうなっているのだろうか。いずれにせよ、小竹向原経由の定期に加えて、池袋・練馬間の定期券(6,440円)を買うより安い。旅客のニーズに応えたサービスとして評価できる。
定期券による選択乗車の例としては、基準規程第153条の他経路乗車(三角線の2辺を経由する定期券で他の1辺の乗車を認める)と第153条の2のJR東西線の大阪・北新地の取扱がある。阪神の「OSAKAどっちも定期」は、阪神本線(武庫川線を含む)各駅と阪神なんば線九条・大阪難波間の通勤定期で、阪神梅田駅での乗降も認めている。また、阪神の梅田−三宮間を含む通勤定期券で阪急の梅田駅及び三宮駅で、高速神戸−阪神三宮間を含む通勤定期券で花隈駅及び阪急三宮駅で乗降ができる*1。
東武東上線の旅客も西武池袋線と同様のニーズがあると思うが、東武も追随するだろうか。