8月9日付で、来年3月開業する相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線羽沢横浜国大・新横浜間、東急新横浜線日吉・新横浜間)の運賃認可が申請されていた(相鉄リリース、東急リリース)のを見逃していた。
加算運賃(定期運賃は1ケ月)は、相鉄羽沢横浜国大・新横浜間が40円(通勤定期1,520 円、通学定期970円)、東急新綱島・新横浜間が70円(通勤定期2,620円、通学定期580円)。日吉・新綱島間には加算運賃が設定されず、新綱島から渋谷・目黒方面の運賃は東横線経由と同額。また、新綱島・日吉間を経路に含む定期券で綱島駅で、綱島・日吉間を経路に含む定期券で新綱島駅で乗降が可能になる。
相鉄もこの選択乗車的な扱いを行う。相鉄新横浜線 西谷駅・新横浜駅を含む IC 通勤定期乗車券で追加運賃なしに本線横浜駅での乗降が可能となる(横浜・西谷間の途中下車は不可)。阪神がなんば線大物・九条間を含む通勤定期で阪神梅田駅での乗降を可能としているのと同様の取り扱い。また、阪急・阪神の大阪梅田・神戸三宮間を有効区間に含む通勤定期券で相互利用が可能である(途中駅での乗降は不可)。なお、京王のどっちーも、多摩版どっちーもや西武のだぶるーと、Oneだぶるは、追加運賃が必要。
西谷・渋谷間の運賃を比較する。なお、東急の運賃は2023年3月新横浜線の開業に合わせて改定する新運賃(通学定期運賃は据え置き)。
経由 | 横浜(相鉄・東急) | 横浜(相鉄・JR) | 相鉄・JR直通線 | 相鉄・東急直通線 |
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営業キロ | 31.1キロ | 36.1キロ | 33.0キロ | 25.7キロ |
6.9+24.2 | 6.9+29.2*1 | 2.1+30.9 | 6.3+19.4 | |
普通運賃 | 490円 | *590円 | *760円 | 600円 |
180+310 | 180+*410*2 | 150+30+*580 | 180+30+40+280+70 | |
通勤定期運賃 | 18,710円 | *19,330円 | *22,610円 | 23,240円 |
7200+11510 | 7200+*12130 | 4960+1160+*16390 | 7200+1160+1520+10740+2620 | |
通学定期運賃 | 6,780円 | 9,950円 | 10,340円 | 8,440 |
2510+4270 | 2510+7440 | 1650+440+8250 | 2510+440+580+3940+970 |
やはり線形がよい相鉄・東急直通線開業により、相鉄・JR直通線からかなりの旅客が移行するものと思われる。
追記(9月7日):JR東日本も来春から東京電車特定区間の運賃にバリアフリー整備費を加算(普通運賃10円、1ケ月通勤定期280円。通学定期は加算なし)することを発表していた(4月5日リリース)。上表の*を付した金額を訂正した。
相鉄の西谷・羽沢横浜国大加算運賃が抜けていたので訂正した。