2025年の運賃改定

2025年も運賃値上げが相次ぐ。次の各社が上限運賃変更認可を申請した。

事業者 実施時期 改定率
(普通・通勤・通学)
リリース
(申請・認可)
能勢電鉄 2025/01/19 11.8% 18.0% - 2024/09/20 2024/12/18
神戸電鉄 2025/01/19 12.2% 15.0% 5.0% 2024/10/22 2024/12/25
伊賀鉄道 2025/02/01 8.2% 15.0% 7.0% 2024/11/15 2024/12/24
広島電鉄 2025/02/01 13.9% 12.9% 7.4% 2024/10/23  
沖縄都市モノレール 2025/02/01 6.8% - - 2024/10/11 2024/12/10
一畑電車 2025/03/01 8.1% 10.0% - 2024/12/24  
IGRいわて銀河鉄道 2025/03/15 6.2% 6.2% 6.2% 2024/09/11  
愛知環状鉄道 2025/03/15 16.4% 15.1% 5.0% 2023/12/20 2024/03/04
JR北海道 2025/04/01 6.6% 22.5% 10.5% 2024/06/28 2024/10/29
道南いさりび鉄道 2025/04/01 10.8% 10.5% 10.5% 2024/08/26 2024/10/16
JR九州 2025/04/01 14.6% 30.3% 16.0% 2024/07/19 2024/11/29
長崎電気軌道 2025/04/01 7.2% 7.1% 7.1% 2024/12/20  
京阪電気鉄道 2025/10/01 15.5% 17.5% 8.8% 2024/12/03  

能勢電鉄神戸電鉄及び京阪は、運賃改定に伴い鉄道駅バリアフリー料金を廃止する。改定率はバリアフリー料金を含まない現行運賃からの改定率。

広島電鉄は、鉄道軌道の全線を240円の均一運賃(鉄軌道連絡割引運賃を含む)とする。広電には市内線の乗換制度があり、これが運賃改定後も適用されれば、最長区間の広島港から広電宮島口宇品線・皆実線・本線・宮島線経由)までの27.1キロ*1は、都電荒川線の12.2キロの2倍以上の日本最長の均一運賃区間となる。なお、宮島線MOBIRY DAYSサービスを利用する場合は、対キロ区間制の割引運賃となる。

このほか、JR西日本は4月1日から、電車特定区間を拡大(大阪環状線内と統合、京阪神の一部区間を幹線区分から移管)する。電車特定区間の運賃は、全体として増収にならない範囲で改定、鉄道駅バリアフリー料金を加算する(5月15日付リリース)。国土交通省電車特定区間運賃の上限変更認可(8月9日付リリース)は、2028年3月31日までの期限つきで、期限内に改めて認可を受けることを条件としている。

山陽電鉄は、認可された上限運賃まで引き上げ、鉄道駅バリアフリー料金の加算は継続する。

事業者 実施時期 改定率(普通・通勤・通学) リリース
山陽電気鉄道 2025/01/19 1.518% 1.949% 0.0% 2024/08/28

神戸高速鉄道は、阪急・阪神神戸電鉄神戸高速線の運賃に鉄道駅バリアフリー料金を加算する。

事業者 対象エリア 実施時期 算額
(普通・通勤(1,3,6ケ月))
リリース
神戸高速鉄道 阪急・阪神神戸電鉄神戸高速 2025/01/19 10 380 1,080
-1,090
2,050
-2,060
2024/10/01

一方大阪メトロと北大阪急行電鉄は、中央線夢洲駅延伸開業時にあわせて、メトロ新大阪・北大阪桃山台間の乗継運賃割引を北大阪急行全線に拡大し、割引額を20円から40円に増額する(リリース)。なお、中央線コスモスクエア夢洲加算運賃90円が課せられる。

追記(12月21日):12月20日上限運賃変更認可申請を行った長崎電気軌道を表に追加した。

追記2(12月25日):一畑電車も12月24日上限運賃変更認可申請を行った。

追記3(1月5日):能勢電鉄神戸電鉄伊賀鉄道の運賃改定認可のリリースを追加した。

追記4(4月16日):漏れていた愛知環状鉄道を表に追加した。

*1:直通電車のある広島駅・広電宮島口間は21.5キロ。いずれも2025年春に予定されている広島駅乗り入れに伴う本線及び皆実線の経路変更後の営業キロは不明