6月17日の記事でサーバ管理型乗車券のうちクレジットカードによるタッチ決済を導入している鉄道事業者を調べた。
事業者 | 開始日 | リリース | 備考 | |
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WILLER TRAINS | 2020/11/25 | 2020/11/25 | ||
南海電気鉄道 | 2021/04/03 | 実 | 2021/03/25 | 16駅 |
2022/12/12 | 本 | 2022/12/06 | 23駅 | |
泉北高速鉄道 | 2022/04/25 | 実 | 2022/04/15 | |
2022/12/12 | 本 | 2022/12/06 | ||
福岡市 | 2022/05/31 | 実 | 2022/05/14 | 1日の請求額最大640円 |
2024/04/01 | 本 | 2024/04/01 | ||
長良川鉄道 | 2022/06/01 | 2022/05/30 | ||
熊本市 | 2022/07/07 | 実 | 2022/06/23(三井住友カード) | |
2023/04/25 | 本 | 2023/04/17 | ||
西日本鉄道 | 2022/07/15 | 実 | 2022/05/15 | 5駅でスタート |
2024/04/01 | 実 | 2024/03/28 | 全駅に拡大 | |
JR九州 | 2022/07/22 | 実 | 2022/07/07 | 5駅でスタート |
2023/07/12 | 実 | 2023/06/28 | 50駅に拡大 | |
2024/04/01 | 実 | 2024/03/21 | 実証実験延長(現在68駅) | |
鹿児島市 | 2022/11/01 | 実 | 2022/10/06(三井住友カード) | 25両でスタート、 |
2023/03/28 | 実 | 2023/03/01 | 全車両に拡大。鹿児島市電・市バスでの運賃月額上限サービスを開始 | |
江ノ島電鉄 | 2023/04/15 | 2023/04/10 | ||
京王電鉄 | 2024/03/25 | 実 | 2024/02/28 | 条件を満たせば高尾山きっぷの金額を請求 |
高尾登山電鉄 | 2024/03/25 | 実 | 2024/02/28(京王) | 条件を満たせば高尾山きっぷの金額を請求 |
名古屋鉄道 | 2024/03/28 | 実 | 2024/03/19 | 3駅 |
大阪モノレール | 2024/04/11 | 2024/03/19 | ||
神戸市 | 2024/04/11 | 2024/03/14 | ||
神戸電鉄 | 2024/04/11 | 2024/03/14(神戸市) | 3駅 | |
神戸新交通 | 2024/04/11 | 2024/04/12 | ポートアイランド線 | |
六甲山観光 | 2024/04/11 | 2024/03/14 | ||
こうべ未来都市機構 | 2024/04/11 | 2024/03/14 | ||
東急電鉄 | 2024/05/15 | 実 | 2024/05/09 | 世田谷線を除く。普通旅客運賃(10円単位運賃)を適用 |
東京都 | 2024年内 | 実 | 2024/05/09 | |
京浜急行電鉄 | 2024年内 | 実 | 2024/05/09 | 9駅 |
近畿日本鉄道 | 2024年内 | 2023/11/02 | 竹田駅、柏原駅、および生駒鋼索線の各駅を除く全駅 | |
阪急電鉄 | 2024年内 | 2023/11/02 | ||
阪神電気鉄道 | 2024年内 | 2023/11/02 | ||
横浜市 | 2024年内 | 実 | 2024/01/29 | |
西武鉄道 | 2024年度後半 | 実 | 2024/03/28 | 21駅 |
熊本電気鉄道 | 2024年度中 | 2024/05/31 | 2024年内に全国交通系ICカードサービス終了 | |
東京地下鉄 | 2024年度中 | 実 | 2023/08/07 | |
ゆりかもめ | 2024年度中 | 2024/05/23 | ||
大阪市高速電気軌道 | 2024年度 | 2023/02/13 | ||
山陽電気鉄道 | 2025年春 | 2024/02/29 | ||
札幌市 | 2025年春 | 実 | 2024/06/05 | |
首都圏新都市鉄道 | 2025年中 | 実 | 2024/06/22 |
「実」は実証実験、「本」は本格移行だが、区分はかなりあいまい。南海のように対応駅が半分以下なのに、本格移行という事業者と、西鉄のように全駅対応していても、実証実験という事業者がある。
九州と関西のインバウンドの利用が多い事業者が先行し、ICカード乗車券が普及している関東が遅れた。第1号は、Willer Trains(京都丹後鉄道)で、長良川鉄道、江ノ島電鉄が早々と導入したのが意外だった。長良川鉄道はICカードが利用できず、Willerも窓口での乗車券購入だけなので、コストの安いタッチ決済を導入したのだろう。熊本電鉄は、タッチ決済の導入に先立って、全国交通系ICカードサービスを終了し、ローカルのくまモンカードだけになる。
後払い方式のため、引き落とす額にキャップを設けることができる。福岡市では1日乗車券の640円、鹿児島市は市バスの通勤定期券代を月額の上限とする。京王は、企画乗車券(高尾山きっぷ)のQRコードデジタル乗車券だけかと思っていたが、タッチ決済でも条件を満たせば、請求額を同額に抑える。
東急は引落し額を1円単位のIC運賃ではなく、10円単位の普通旅客運賃を請求する。関東でも2024年4月以降の実証実験開始が続々アナウンスされているが、同様にPASMOと差別化するのではないだろうか。