回数券廃止続く

2022年6月21日の記事以降も、回数券廃止が続いている。昨年12月30日の相模鉄道、12月31日の関東鉄道に続き、東京メトロ東急電鉄が2月28日、山陽電気鉄道が3月31日で回数券の発売を終了する。

同記事の表に漏れていた会社と新規に廃止された会社を加え、再掲する。

事業者 廃止対象 発売終了日 リリース
京阪電気鉄道 京阪線鋼索線 2020/12/31 2020/07/10
JR九州 JR西日本連絡回数券以外 2021/06/30 2021/04/20
区間 2021/09/30
西日本鉄道 区間 2021/07/31 2021/06/17
JR西日本 ICOCA区間 2021/09/30 2021/03/31
区間 2022/09/30 2022/06/29
東武鉄道 区間 2021/09/30 2021/07/14
京都市営地下鉄 昼間割引回数券*1 2021/09/30 2021/05/26
江ノ島電鉄 区間 2021/12/31  
愛知環状鉄道 区間 2021/12/31  
横浜市営地下鉄 普通回数券*2 2022/03/31 2022/04/01
叡山電鉄 区間 2022/03/31 2022/02/08
小田急電鉄 区間 2022/07/31 2022/03/08
大阪モノレール 区間 2022/07/31 2022/04/22
新京成電鉄 区間 2022/08/31 2022/06/17
JR東日本 区間 2022/09/30 2022/04/26
JR東海 区間 2022/09/30 2022/06/10
JR四国 区間 2022/09/30 2022/06/16
阪神電気鉄道 区間 2022/09/30 2022/03/10
JR北海道 区間 2022/09/30 2022/07/19
相模鉄道 区間 2022/12/30 2022/10/21
関東鉄道 区間 2022/12/31 2022/11/25
東京メトロ 区間 2023/02/28 2022/10/25
東急電鉄 区間*3 2023/02/28 2022/12/16
東京都 地下鉄、日暮里・舎人ライナー 2023/03/17 2022/12/22
鹿島臨海鉄道 区間*4 2023/03/17 2022/12/20
山陽電気鉄道 区間 2023/03/31 2022/08/08
阪急電鉄 区間 2023/04/30 2022/08/08
能勢電鉄 区間 2023/04/30 2022/08/08

問題なのは各社がひろく周知せず、ひっそりと廃止していることである。東京メトロは、メトロポイントクラブの「ランク制度」がスタートするというリリースに「なお、2023年2月28日(火)の発売をもって一部を除く回数乗車券の発売を終了いたします。」と書かれているだけ。駅に掲示されているポスターもみかけない。ポイントの付与を前面に打ち出したリリースで、ついでに回数券の廃止を記載しているのはこれまでも見られたが、東京メトロのように一行ですませたものはなかった。

前記事の表に漏れていたのは、阪神京都市営地下鉄横浜市営地下鉄。両市営地下鉄は対照的で京都市が昼間割引回数券、横浜市普通回数券を廃止した。

JR北海道相模鉄道がウェブに掲載している旅規は、それぞれ回数券廃止以前の2022年10月1日、2021年7月21日現行版で、回数券発売の条項が残っている。

追記1(1月27日):コメントの東京都を追加。

追記2(1月30日):コメントの鹿島臨海鉄道阪急電鉄能勢電鉄を追加。なお、表は2020年以降に廃止された鉄道の回数乗車券を記載している。

*1:普通回数券は存続

*2:昼間割引、土休日割引回数券は存続

*3:世田谷線の回数券は発売終了後10年間有効

*4:サッカー観戦回数乗車券は存続