続・2017年度JR東日本駅別乗車人員

7月9日の記事に続き、JR東日本駅別乗車人員を10年前の数字と比較する。2017年度と2007年度ともに記載されている940駅を対象にした。2017年に記載されて2007年に記載されていないのは、その後開業した越谷レイクタウン(武蔵野)、西府(南武)、西大宮(川越)、吉川美南(武蔵野)、七戸十和田(東北幹)、上越妙高(北陸幹)と、リストに復活した新青森(奥羽)、陸前山下(仙石)、磐城守山(水郡)、姨捨篠ノ井)の計10駅。2007年にあって2017年になくなったのは、第3セクターに転換した駅、無人化された駅など96駅である。

駅名 路線 2017 順位 2007 順位 増減数
1 東京 東海道 452,549  3 396,152  5 56,397
2 品川 東海道 378,566  5 324,253  6 54,313
3 武蔵小杉 南武 129,637 26  76,114 56 53,523
4 大崎 山手 164,876 16 115,483 26 49,393
5 秋葉原 東北 250,251  9 217,237  9 33,014
6 日暮里 東北 113,468 28  81,444 49 32,024
7 川崎 東海道 211,896 11 183,577 12 28,319
8 新橋 東海道 277,404  7 249,607  7 27,797
9 北千住 常磐 217,838 10 191,015 11 26,823
10 中野 中央 148,789 19 123,022 25 25,767
駅名 路線 2017 順位 2007 順位 増減率
1 太子堂 東北   3,760 396  1,774 532 112.0%
2 高崎問屋町 上越   3,710 399  1,787 531 107.6%
3 川崎新町 南武   2,615 463  1,260 591 107.5%
4 平田 篠ノ井   1,527 548     749 701 103.9%
5 東北福祉大 仙山   3,514 408  1,957 512  79.6%
6 武蔵小杉 南武 129,637  26 76,114  56  70.3%
7 東松戸 武蔵野  20,126 191 11,959 257  68.3%
8 飯山 飯山     990 614     606 740  63.4%
9 長町 東北   9,325 293  5,968 328  56.3%
10 市川塩浜 京葉   7,948 304  5,177 347  53.5%

増加数トップ10には、2017年度乗車人員トップ10の駅が4駅入った。東京は渋谷、横浜を抜き5位から3位に、品川は渋谷を抜き6位から5位と順位を上げたが、秋葉原と新橋の順位は変わらない。
増加率では仙台、高崎、松本周辺の新設駅が上位に入った。太子堂東北福祉大前、平田は前年度末2007年3月に開業したばかり。その後順調に乗車人員を伸ばした。飯山は新幹線開業の恩恵を受けた。

駅名 路線 2017 順位 2007 順位 増減数
1 渋谷 山手 370,669   6 445,730   3 -75,061
2 池袋 山手 566,516   2 589,837   2 -23,321
3 新宿 山手 778,618   1 785,801   1 -7,183
4 御徒町 東北  68,750  66 75,733  57 -6,983
5 綾瀬 常磐  14,433 237 20,609 186 -6,176
6 取手 常磐  27,741 152 32,840 124 -5,099
7 水道橋 中央   83,531  54 88,449  46 -4,918
8 代々木 中央  69,935  65 74,536  58 -4,601
9 六日町 上越   1,794 519 6,052 327 -4,258
10 指扇 川越  11,154 270 15,072 223 -3,918
駅名 路線 2017 順位 2007 順位 増減率
1 浪江 常磐    18 943  836  679 -97.8%
2 犀潟 信越   700 681 4,437  366 -84.2%
3 富岡 常磐    86  901  525  764 -83.6%
4 区界 山田     1 950     5 1036 -80.0%
5 野蒜 仙石   147 870  571  753 -74.3%
6 相野々 北上    11 946    41 1015 -73.2%
7 六日町 上越 1,794 519 6,052  327 -70.4%
8 羽前椿 米坂    21 941    68  998 -69.1%
9 荻野 磐越西    20 942    64 1000 -68.8%
10 平滝 飯山     5 949    16 1031 -68.8%

減少数トップ10にも、2017年度乗車人員トップ10の駅が3駅入った。山手線の東側の駅が増加しているのに、西側が減少している。75,000人減らして、3位から6位に転落した渋谷に加え、2位の池袋も5桁の減少。新宿を含め上位3駅の乗車人員は2007年度がピークだった。減少数9位の六日町と減少率2位の犀潟は、北越急行直通列車の通過旅客がなくなったため。指扇は、2009年開業の西大宮駅の2017年度乗車人員が9,016人であり、旅客が分散したためだろう。
減少率では大震災で罹災した駅が上位を占めた。浪江、富岡は2017年度に復旧したばかりである。野蒜も復旧後3年連続して年間増加率トップ10にはいっているが、2007年度の2割程度にしか回復していない。