JTB時刻表の索引地図リニューアル

店頭に並んでいるJTB時刻表11月号の索引地図が変わった。JTBパブリッシングプレスリリースによると、

 『JTB 時刻表』は、地図の見やすさや情報量増強のため、2017年11月号から索引地図を大幅にリニューアルしました。日本列島の形まで含めた地図の変更は、1967年以来約50年ぶりのこととなります。
 今回のリニューアルでは、私鉄の駅を含めた全駅の掲載、文字の識別がしやすいユニバーサルデザイン書体への変更など、情報量と見やすさを重視しています。また、1998年に廃止された「周遊券」を利用した旅行を念頭に掲載していた「周遊おすすめ地」の情報も「おもな観光地」として整理し、より旅の計画に役立つ内容に刷新しました。
 さらに、特急運転系統図も、昨今増えている私鉄有料特急を追加し、情報と検索性を充実させました。

全国の基本路線図を6ブロックに分け、見開きページ6面(12ページ)に記載しているのは以前と変わらないが、北海道、西日本(中国・四国)、九州以外の3ブロック間の境界が次のように変更になっている。

ブロック 10月号 11月号
中日本・東日本 泊・越中宮崎(あいの風)、洗馬・塩尻(中央)、宮木・辰野(飯田)、清水・興津(東海道) 入善・泊(あいの風)、木曽平沢贄川(中央)、伊那松島・沢(飯田)、清水・興津(東海道)
東日本・東北 新発田・加治(羽越)、野沢・尾登(磐越西)、七日町・会津若松(只見)、鏡石・須賀川(東北)、勿来・植田(常磐) 青山・関屋(越後)、古津・新津(信越)、会津西方会津桧原(只見)、黒磯・高久(東北)、佐和・東海(常磐)

各ブロックの境界が西に移動し、東北ブロックのエリアが拡大し、東日本と中日本のエリアが縮小した。東日本と中日本に多い非JR路線の駅名を記載するスペースを確保するためである。
大都市圏の拡大図がカバーする範囲は、広島附近拡大図・福岡附近拡大図(22ページ)以外変更がない。広島附近拡大図・福岡附近拡大図は基本図に全駅を掲載*1したことにより削除され、代わりに11地方都市の路面電車の路線図のページとなった。なお、札幌市電は北海道基本図別枠の地下鉄路線図(札幌)に、都営荒川線は地下鉄路線図(東京)に、東急世田谷線は東京附近拡大図にそれぞれ全停留所が掲載されている。
50年ぶりとは、版型がB6版からB5版になった1967年10月号以来のリニューアルだからである。このときは、スペースが2倍になり、B6版時代各ブロックの境界(下表、*2)を変更し、デフォルメされていた列島の形がかなり現実に近くなった。

西日本・中日本 豊岡・但馬三江*3(宮津)、上夜久野・下夜久野(山陰)、新西脇・比延(加古川)、明石・舞子*4(山陽)、東佐野・和泉橋本(阪和)、打田・紀伊長田(和歌山)、椿・紀伊日置(紀勢)*5
中日本・東日本 青海・糸魚川(北陸)、千国・南小谷、北松本・松本(大糸)*6、洗馬・塩尻(中央)、宮木・辰野(飯田)、袖師*7・興津(東海道)
東日本・東北 平木田・坂町(羽越)、野沢・喜多方(磐越西)、西若松・七日町(只見)、磐城西郷*8・白河(東北)、大津港・勿来(常磐)

非JR路線の全駅記載により、11月号の地図のデフォルメ度は高くなった。北海道基本図は、渡島半島がとくにひどく、これは非JR路線全駅記載と関係ない。修正してほしい。

*1:地下鉄路線図(福岡)は九州の基本図に別枠で掲載

*2:九州と北海道ブロックは現行どおり

*3:コウノトリの郷

*4:朝霧駅未開業

*5:以上3線の西方は西日本のページに記載

*6:北松本・千国間は中日本のページに記載

*7:仮駅、廃止

*8:新白河