第7回全国の鉄道路線五番勝負(終了)

第7回全国の鉄道路線五番勝負を終了し、共通項を発表します。久々の方を含めて多数のご参加、ありがとうございました。

問題 共通項 想定解数
問一 路線名の駅が中間駅である路線 60
問二 スイッチバックがある路線 23
問三 県境を3回以上通過する路線 27
問四 旅客駅がない市町村を通過する路線 21
問五 路線名の駅が自線になく、他線にある路線 71

全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 をこれから掲載します。今回は、問一と問五、問三と問四をペア問題として、出題と非該当の事業者・路線を共通にしました。以下、問題別に。

問一。駅名を路線名に採用する場合は起終点のいずれかの駅名をとることが多いが、中間駅も多くの路線で使われている。非該当の室蘭本線は3端駅の一つ、丸ノ内線には丸ノ内駅がなく、四つ橋線の駅名は四ツ橋。写真ヒントはいずみ野駅のコンビニに掲げてあった路線図で、駅の位置が示されている。地図ヒントは牟岐線牟岐駅の位置。

問ニのスイッチバックは急勾配への対応のほか、立地の制約や線路敷設の経緯から平地において折り返す駅もある。野田線広見線を後者の例として出題したが、解答は平地型に集中した。大月線は富士山駅で折り返すが、河口湖線にまたがり非該当。和歌山線は、2007年に北宇智駅スイッチバックが解消した。写真ヒントは東武野田線柏駅。地図ヒントは土讃線新改駅。前回問三(特殊軌間)のように鉄分濃度による得意不得意があると想定していたが、すんなりと正答が伸びた。

問三。最多13回の東北新幹線と民鉄最多9回の池袋線、7回の東海道新幹線、3回の田園都市線を出題し、長大路線にもかかわらず2回以下の根室本線(0)、予讃線(1)と羽越本線(2)を非該当に提示した。写真ヒントは、都県境の田園都市線二子橋橋梁(車両は大井町線)。地図ヒントは岩手・宮城県境を3回通過する東北新幹線くりこま高原・一ノ関間。

問四は、問三と共通の東北新幹線東海道新幹線を出題し、類題であることを示した。東北新幹線が最多の12市町村を通過するほか、新幹線は北陸新幹線以外すべて該当。太子町は大阪府兵庫県にあり、どちらも鉄道が通過するが駅がない。写真ヒントは、綾瀬市内の東海道新幹線。地図ヒントは、近鉄南大阪線が通過する大阪府太子町。第5回問四(四文字市に駅がある路線)と同じ自治体関連問題だが、またも成績が振るわなかった。

問五。問一の問題路線と非該当路線の6事業者を共通にし、関連問題であることを示した。西武秩父線西武秩父駅があり、非該当。一方、相鉄新横浜線は、他事業者に「相鉄新横浜」駅がないので非該当(2023年3月東急との直通で自線に新横浜駅が開業しても非該当)。能勢電鉄日生線の読みは「にっせい」で、赤穂線日生駅は「ひなせ」。同様にJR東日本山手線(線名やまのて、駅名やまて)、名鉄豊田線(とよた、とよだ)なども非該当。写真ヒントは、横浜駅横浜線直通列車。地図ヒントは、徳島駅徳島線にないことを示した。

明日以降、難易度分析と想定解分析を掲載します。次回は10月初めに、第15回全国のJR駅五番勝負を開催します。