第6回全国の鉄道路線五番勝負(終了)

今回もご参加ありがとうございました。第6回全国の鉄道路線五番勝負を終了し、共通項を発表します。

問題 共通項 想定解数
問一 自動車専用道路名と一致する路線 42
問二 2国以上の国名駅がある路線 48
問三 特殊軌間(1067mm/1435mm以外)の路線 20
問四 東海道新幹線と地上で交差する路線 46
問五 連称インターチェンジのペア駅がある路線 38

全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 をこれから掲載します。以下、問題別に。

問一の自動車専用道路は、高速自動車国道国土開発幹線自動車道建設法の路線名を含む)、一般国道の自動車専用道路及び都市高速道路としていた。地名が一致する路線名は号線が異なっていても該当とし、号線だけが一致する東京都・1号線浅草線を非該当にあげた(横浜市営地下鉄の路線名は号線名のみ)。
これまであまり成績がよくない路線名の問題で、中央本線京葉線阪和線を出題し難問化を回避しようとしたが、水戸線横浜市1号線がノイズになったのだろうか。播但線が解答され、播但連絡道路が属するカテゴリーの地域高規格道路を想定解に追加したが、高速自動車国道に限定(その場合、京葉線横浜市1号線を非該当に提示)したほうが対象が明確になったかもしれない。
写真ヒントは、中央道の高井戸インター付近。地図ヒントは、阪和線と並行する阪和道。

問ニ。前回問ニに出題した通過する二国から命名された路線のうち14線が該当し、これからJR東海紀勢本線を出題、紀伊一国だけのJR西日本紀勢本線大隅だけで肥後・薩摩駅がない肥薩線を非該当として提示した。最多は山陰本線鹿児島本線日豊本線近鉄大阪線の4国で、鹿児島本線は各国1駅の計4駅。
写真ヒントの行川アイランド駅名標は、両隣が上総興津安房小湊。地図ヒントは、讃岐・阿波の国界。

問三。JR路線が該当しない問題は、6回30問中初めて。1372mmを2路線、762㎜のいわゆるナローゲージとその他のゲージの鋼索鉄道を出題した。1372mmゲージは馬車鉄道に由来し、東京市横浜市などの路面電車が採用した。京成は都営地下鉄京急との相互乗り入れを機に1372mmから1435mmに改軌した。旧大阪市電はじめ関西の路面電車は1435mmが主流。
非該当の札幌市営地下鉄は2本の鉄レールによらない案内軌条。帆柱ケーブルは1067mm、十国鋼索線は1435mm。地図ヒントのポインタは、伊予市米湊1372番地。

問四は、出題路線と非該当路線に東京駅と新大阪駅の近辺で交差する路線と交差地点が最多15回のJR東海東海道本線を提示し、東海道新幹線への手掛かりとした。御堂筋線は、地下鉄で唯一地上で交差する。出題した阪急千里線と対比して山陽新幹線区間で交差する阪急宝塚線を非該当に提示した。非該当の江ノ島線は新幹線が地下。
写真ヒントは、東急多摩川線沼部駅の新幹線高架線構造物。地図ヒントはJR東海東海道本線の金谷・菊川間(トンネルを出た地点で交差)。

問五。連称インターチェンジには、横浜町田など境界付近の2地名のヨコの連称と日南北郷など市名+地域名のタテの連称の2種類がある。同じ路線にある2駅連称ICを調べてみるとけっこう多く、問題として成立すると考え出題した。今回の最難問と予想しており、最初の正答は意外だったが、銅メダル所要時間は第5回問四(四文字市にある路線)に次ぐ2位。
同一路線2駅連称のICはなぜか東日本に多く、該当の44IC中32がJR北海道JR東日本の管内。写真ヒントは非該当の横浜町田IC。地図ヒントは三木小野IC。

今回は難易度の設定を失敗しました。問題の在庫がたまっているので、次回は時期を早めて8月前半に第7回全国の鉄道路線五番勝負を続けて開催します。ぜひお付き合いください。明日以降、難易度分析と想定解分析を掲載します。

追記(6月9日):問一の想定解から千葉都市モノレールの2線が漏れていました。表を訂正しました。