2016年度JR東日本駅別乗車人員

JR東日本駅別乗車人員が今年も発表された。特筆すべきは、渋谷駅が5位から6位に転落したことである。渋谷駅は長い間乗車人員3位を維持していた。メトロ副都心線東急東横線の直通運転が開始された2012年度に東京と横浜に抜かれて5位に落ち、2016年度は増加人員もマイナスで、品川に抜かれた。
昨年の記事と同様、増加数と増加率のトップ10を掲げる(2016年と2015年のカッコ内の数字は乗車人員順位)。

路線 2016 2015 増加数
1 品川 東海道 371,787(5) 361,466(6) 10,321
2 新宿 山手 769,307(1) 760,043(1)  9,264
3 大崎 山手 160,820(16) 154,544(17)  6,276
4 新橋 東海道 271,028(7) 265,955(7)  5,073
5 東京 東海道 439,554(3) 434,633(3)  4,921
6 北千住 常磐 214,322(10) 209,994(10)  4,328
7 高田馬場 山手 206,683(12) 202,554(12)  4,129
8 恵比寿 山手 143,898(21) 139,882(22)  4,016
9 田町 東海道 152,624(18) 148,834(18)  3,790
10 武蔵小杉 南武 128,079(26) 124,325(26)  3,754
路線 2016 2015 増加率
1 区界 山田     2     1 100.0%
2 川崎新町 南武 2,261 1,461  54.8%
3 広野 常磐   351   250  40.4%
4 山下 常磐   367   263  39.5%
5 坂元 常磐   135    97  39.2%
6 竜田 常磐   159   117  35.9%
7 野蒜 仙石    96    77  24.7%
8 さくらんぼ東根 奥羽 1,282 1,039  23.4%
9 女川 石巻   206   172  19.8%
10 岩館 五能    26    22  18.2%

5桁増加の品川は、昨年に続き増加数トップ。乗車人員が掲載されている1999年度以降ずっと6位だったが、初めてトップ5に入った。増加数2位以下の新宿、大崎、新橋、東京、北千住、田町の6駅は2015年度も増加数トップ10に入っていた。高田馬場、恵比寿、武蔵小杉が横浜(11位)、池袋(12位)、大宮(19位)に代わってランクインした。
増加率トップの区界は、乗車人員最下位で、1人と2人を繰り返しており、有意な数字ではない。2位の川崎新町は小田栄をカウントしているためだろう。3位以下に復旧した常磐線仙石線石巻線の駅が並んだ。2015年度の増加率は、野蒜が1位、女川が2位、竜田が7位、広野が10位だった。このうち広野は震災前の2010年度の336人を上回ったが、他の駅は震災以前に回復していない。
次に減少数及び減少率のトップ10。

路線 2016 2015 増加数
1 八王子 中央  85,093(51)  86,178(50) -1,085
2 渋谷 山手 371,336(6) 372,234(5)  -898
3 天王台 常磐  19,451(192)  20,123(189)  -672
4 久喜 東北  35,832(122)  36,463(118)  -631
5 代々木 中央  69,667(65)  70,200(63)  -533
6 長野 信越  20,646(184)  21,168(179)  -522
7 青森 奥羽   5,342(347)   5,781(339)  -439
8 取手 常磐  28,068(151)  28,450(149)  -382
9 小作 青梅  17,067(214)  17,408(211)  -341
10 北本 高崎  19,167(196)  19,492(192) - 325
路線 2016 2015 増加率
1 羽前椿 米坂    27    35 -22.9%
2 相野々 北上    14    18 -22.2%
3 村山 奥羽 1,017 1,306 -22.1%
4 蟹田 津軽   164   209 -21.5%
5 甲斐大泉 小海    59    74 -20.3%
6 横堀 奥羽   153   189 -19.0%
7 津軽 山田    77    94 -18.1%
8 宮古 山田   245   299 -18.1%
9 上野尻 磐越西    15    18 -16.7%
10 松島 東北   889 1,062 -16.3%

減少数のトップ10は、すべて昨年と変わった。首都圏の駅で上位に並んだのは、渋谷と代々木を除くと都心から40-50キロの駅である。長野と青森は、新幹線開業による在来線の経営分離の影響が徐々に出ている。減少率5位の蟹田北海道新幹線開業の影響。松島は旅客が仙石東北ラインにシフトしたためだろう。高城町は1,368人から1,446人に増加した。