THE ROYAL EXPRESS

7月21日から横浜・伊豆急下田間に運転される観光列車THE ROYAL EXPRESS。東急と伊豆急が共同で公式ページを開設している。横浜・伊豆急下田間を往復する食事付き乗車プランと、これに宿泊と観光を加えたクルーズプランがある。すべて旅行商品として発売され、食事なしの乗車のみのプランはない。これはななつ星in九州TRAIN SUITE 四季島TWILIGHT EXPRESS 瑞風と同様だが、先行3社と比べると手ごろな価格設定である。それでも、クルーズプランは最低135.000円する。
気になるのは、この列車の運行主体。とくに横浜・伊東間の鉄道事業者は誰かということ。また、東急の役割もよくわからない。単に伊豆急ホールディングスの100%株主として、名を連ねているだけなのか。
伊豆急の車両は現在熱海まで運転されているが、これは直通運転(乗り入れ)である。伊東・熱海間はJR東日本の運行で、運賃・料金はJR東に帰属する。2016年10月6日付リリースによると、THE ROYAL EXPRESSはJR東日本と連携しているとのことだが、伊豆急JR東日本の第1種事業区間について第2種事業者になっているのか。
同じことがJR東日本の四季島についてもいえる。自社の路線のみを走行するななつ星や瑞風と異なり、四季島のコースは、JR北海道の路線を含む。これもJR北海道区間について第2種事業の許可をとっているのか。それとも鉄道事業法に特例があるのだろうか。ご存じの方、ご教授ください。
追記(7月22日):旅行商品として発売される観光列車の特別車両料金などを旅規に規定することに疑問をもっていたが、旅行業者に卸売りする際の団体運賃・料金の算出ベースとして必要なのかもしれない。
道南いさりび鉄道の旅規に「E001形」の特別車両料金の規定があるように、THE ROYAL EXPRESSを運行するJR東日本も、基準規程で自社線内の料金を規定しているのかもしれない。