3月13日以降の最長片道切符ルート

3月13日の東海道本線品鶴支線武蔵小杉駅の開業により、JRの最長片道切符ルートが変わる。「・・・武蔵小杉−品川−川崎−尻手−浜川崎−鶴見・・・」の新ルートは、かなり前からウィキペディアなどで発表されていた。エクセル・ソルバーの師匠近藤英明氏が「EXCELによる最長片道ルート探索」を久々に更新し、補論6を発表、これを検証してくれた。
本日、近藤さんの探索結果を使わせてもらい、「最長片道切符のルート変遷 1961-2007」を最長片道切符のルート変遷 1961-2010と改題して更新した。あわせて、読者からのメールをきっかけに発見した1964年10月1日の東海道新幹線開業から1966年10月20日田沢湖線開業までの最長ルートの誤りを訂正した。
ところで、最長ルートと距離がともに変更になるのは、1961年以来50回目であり、九州新幹線開業の2004年3月13日以来6年ぶりである。この50回の内訳は次の通り*1

事由回数
路線開業28
路線廃止19
駅開設3
改キロ1
なお、合計が51回と1回多いのは、1988年3月13日の変更事由が、海峡線の開業と新富士駅の開業とがダブったためである。
駅の開設によるルート変更は、今回の武蔵小杉で3回目である。二路線の分岐地点または交差地点における駅の新設は、短絡ルートの形成によって、最長ルートを短縮する。ただし、新幹線駅の設置は、新在別線化によって新線開業と同じ効果をもたらし、最長ルートが従来より長くなることがある。新富士駅の開設によって最長ルートが大幅に伸びたが、これは新富士駅が新幹線単独駅であり、新在別線となった三島・静岡間の在来線に沼津、富士と、二つの分岐駅が存在したためである。

*1:旅客扱の開始と廃止も、それぞれ開業・廃止とした。開業・廃止がダブったときは、距離が増加したときは開業に、減少したときは廃止に区分した