1970-72年の旅規改定

デスクトップ鉄のデータルーム別館に掲載している「国鉄旅規改定履歴」が1972年まで進んだ。モノクラス制に移行した1969年5月10日の制度改正について、9月15日に書いた。その後追加掲載した1970年から72年の3年間、大きな制度改定はなかったが、現在のJRの規則に引き継がれている次の諸制度が登場した。
1970年10月1日:乗車変更制度が大幅に改定された。乗車変更を乗車券類の使用開始の前後で大別し、使用開始後の変更は、それまでの乗越と方向・経路変更を区間変更に統一した。
1971年4月20日常磐線複々線化にともなって緩行線の北千住・綾瀬間が営団の線路となったことにより、第16条の3「常磐線北千住・綾瀬間相互発着となる旅客の取扱い」が新設された(現在は第16条の5)。
1972年3月15日:新幹線の岡山延伸開業にともなって急行料金制度が改定され、新幹線の特急料金がキロ地帯制から区間制(三角表方式)に変わった。また、新幹線特急列車のラッチ内乗り継ぎは1枚の特急券を発売する制度が誕生した。それまでは、名古屋駅で「ひかり」から「こだま」に乗り継ぐときは、乗継割引が適用されていた。
なお、第16条の5は「常磐線北千住・綾瀬間相互発着となる旅客に対しては、乗車券類の発売を行わない」という規定であるが、本来ありえない綾瀬・北千住間130円のJRマルス乗車券の画像を紹介しているブログがある。