2017年3月JRダイヤ改正

JR各社は12月16日、2017年3月4日のダイヤ改正を発表した。北陸新幹線上野東京ライン北海道新幹線の開業が続いた2015年、2016年に比べ小幅の改正にとどまる。
旅規の改定は、57条、58条及び86条くらいか。JR北海道は、宗谷本線と石北本線の特急を再編し、札幌・稚内間の特急3本のうち2本、札幌・網走間の特急4本のうち2本を旭川で分割する。旭川以遠を運行する列車は、札幌・旭川間の特急に接続し、特急料金・グリーン料金を通算する。57条2項及58条2項の9号、10号として「札幌・稚内(網走)間の特別急行列車の停車駅相互間を乗車する場合であつて、旭川駅において出場しないで乗継ぎとなるとき」が追加されるのだろう。86条は、可部線の延伸開業に伴う、河戸帆待川駅及びあき亀山駅広島市内駅への追加である。
また、JR東日本仙台支社のリリースによると、12月10日運転再開した常磐線駒ケ嶺・浜吉田間は、現在旧線の営業キロを適用して運賃計算しているが、4月1日以降新線の営業キロに変更する。
新駅開業は、3月4日に可部線の延伸区間及び山陽本線寺家駅(西条・八本松間)、4月1日に磐越西線郡山富田駅(郡山・喜久田間)の4駅。あき亀山いよ立花はりま勝原に続く3番目のひらがな国名駅郡山富田は流行の「市名+地名」駅である。一方、JR北海道千歳線美々、根室本線島ノ下、稲士別、上厚内釧網本線五十石、函館本線東山、姫川、桂川北豊津、蕨岱の10駅を廃止する。
追記(12月21日):旅規改定はもう一つあった。2月24日の記事にコメントをもらったが、69条1号の「森以遠(桂川方面)」が 「森以遠(石谷方面)」に変更になる。
追記2(12月24日):コメントのように別表第1号の可部線区間も改定される。旧国電区間で、広島市内で完結する可部線地方交通線であることを失念していた。地方交通線に区分されたのは、1980年の日本国有鉄道経営再建促進特別措置法制定時に可部・三段峡間が存在した(2003年12月1日廃止)ためだが、当時の区分は現在まで引き継がれている。その後の運転系統の再編などにより実態に合わなくなった線区も多く、1980年代当時のまま運賃の格差をつけているのは疑問である。
86条の特定都区市内のうち旧6大都市には地方交通線がないが、1972年9月追加された5市は、仙台を除く広島、北九州、福岡と札幌に地方交通線が存在する。