第11回全国の鉄道路線五番勝負(終了)

共通項を発表し、第11回全国の鉄道路線五番勝負を終了します。今回もご参加いただきありがとうございます。問四に不手際がありました。コメントで指摘を受け、非該当路線を想定解に追加しました。

今回問四、問二に難易度が高めの問題を出題しましたが、他の問題も難問化し、第2ヒント提示まで完答者がでないとはまったくの想定外でした。1日目の解答数21よりも2日目の28、3日目の26の方が多いという異例の事態でした。

問題 共通項 想定解数
問一 読みが「い」で始まる路線 37
問二 人口2万人以下の市に駅がある路線 30
問三 村を通過する路線 39
問四 自治体名の読みが包含関係にある2自治体の駅を結ぶ路線
(名称の由来が共通するペアに限る)
36
問五 10文字以上(表記)の駅がある路線 30

全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 をこのあと掲載します。想定解の漏れがあれば、ご指摘ください。以下、問題別に。

問一。前回問二(都道府県名を含む路線)の「港」と同じく、旧国鉄転換路線(鉄道建設公団が引き継いだ未成線の新規開業を含む)を並べて迷彩としたが、さすがにすぐ見破られた。転換路線は50以上と想定解数に差があるので、非該当の提示はしなかった。「い」は最多の37路線(相鉄・「いずみ野」線が最新の鉄道要覧で「相鉄いずみ野」線となり外れた)。以下「か」の31、「と」の29、「お」・「た」の28がトップ5。

問ニの人口は、現時点で一覧できる最新版の2022年10月1日の推計人口。駅がある市の中で人口最少の夕張市の石勝線、新幹線で唯一該当するJR東日本北陸新幹線、隣接する尾鷲市と熊野市のJR東海紀勢本線、非JR路線の市で最多人口の伊豆急行線を出題した。第1ヒント前正答なしは想定外だったが、写真ヒントが易かったようで、解答が伸びた。

問三。村にある駅は第5回JR駅五番勝負で出題したことがある(難易度C)。上越新幹線を出題し、駅なし路線も含むことを示した。想定難易度は中程度だったが、写真ヒントの南小谷駅(小谷村)で正答が伸びると思っていた。

問四。表記ではなく読みが一致する自治体ペアとして、富士見市ふじみ野市東上本線を出題した。大阪市東大阪市のペアが4路線で最多。二位は広島市東広島市の3路線(離れているので気が付きにくいが、呉線は両市に駅がある)。非該当の上越新幹線魚沼市を通過する(問三の「駅なしも可」と対比)。ふじみ野駅駅名標(所在自治体を記載)の写真ヒントで正答が続くと思っていたのだが...

問五は、新規開業の宇都宮ライトレールに10文字以上の駅が最多の5駅あることから出題。常磐新線流山セントラルパーク=10文字)と千歳線サッポロビール庭園=9文字)で線引きとした。副駅名付きの駅は「鉄道要覧」記載のものを正式駅名とし、富山港線を出題し、非該当に島原鉄道線を提示した。最長駅名は、富山地鉄・呉羽線のトヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)の25字だが、呉羽線は3駅しかなく、出題すると超低難度になってしまうので外した。これもヒント前正答1は想定外。

難易度分析と想定解分析は、後日掲載します。次回は間隔をあけて、1月後半に第18回全国のJR駅五番勝負を開催する予定です。次回もぜひご参加ください。

追記(10月31日):コメントがあった問四の想定解について。初めは、第3ヒントの参考ページ「他の市区町村名を含む市区町村」で想定解が絞り込める、表記の包含関係を考えていた。日立市那珂市ひたちなか市富士見市ふじみ野市など近隣の同じ名称に由来するペアを外したくないので、読みの包含関係に変更し、想定解の漏れはある程度覚悟していた。しかし非該当に提示すべき津市と松阪市のペアなどが意識から抜け落ちていた。

共通項は長くなるが「自治体名の読みが包含関係にある2自治体の駅を結ぶ路線(名称の由来が共通するペアに限る)」に変更する。和歌山線(葛城市とかつらぎ町)は想定解に追加する。