第17回全国のJR駅五番勝負(終了)

共通項を発表し、第17回全国のJR駅五番勝負を終了します。今回は問題ごとの難易度にメリハリをつけました。とっつきやすい問題で解答者の増加を狙ったところ、1名が新たに参加してくれました。常連の方も、ご参加ありがとうございました。

問題 共通項 想定解数
問一 JR化後消滅した駅と同名(表記)の駅 25
問二 読みの最初が「あ」で最後が「わ」の駅 22
問三 予讃線の国名駅から国名を外した駅(同表記) 23
問四 特定都区市内中心駅からの営業キロが最短と最長の駅 22
問五 政令指定市の市役所からの直線距離が最長の駅 20

全想定解を記載した全国のJR駅五番勝負想定解・解説 をこのあと掲載します。想定解の漏れがあれば、ご指摘ください。以下、問題別に。

問一。対象駅中JR北海道が15駅(移管後を含め全駅廃止)と過半を占める。前世紀中に廃止・移管された駅が多く、若い解答者には難問だったか。神戸の非該当は、わたらせ渓谷鉄道神戸駅が足尾線時代神土だったため。垂水(大隅線)の廃止は民営化の直前。

問ニは、第7回問五(語頭と語尾が同じ読みの駅)の類題。前問は難易度ランクCだったが、今回は一目瞭然だったか、正答が伸びた。

問三。国名駅が26と最多の予讃線には、国名を外した同表記の駅がJRに23駅ある(府中と西条は2駅)ことから出題。難易度は高めだと思ったが、意外に正答が伸びた。

問四。複数の要素が共通項にはいると難問化するので、出題駅をわかりやすくしたつもり。短い方では最短距離のあおば通と次点との差が0.1キロと最短の元町を出題し、長い方ではミスリ―ディングのおそれがある新神戸を外した。特定都区市内駅から除外されている道場と周船寺を非該当に提示すると、易しくなりすぎると思い、札幌の長短2駅の次点とした。
誤答判定の羽沢横浜国大について。羽沢貨物線は東海道本線鶴見駅で分岐する。横浜・羽沢横浜国大間の営業キロは、横浜・鶴見間の7.1キロと鶴見・羽沢横浜国大間の8.8キロの合計15.9キロで、横浜・長津田間の19.7キロに及ばない。横須賀線と相鉄直通線の電車は鶴見駅に停車しないので、鶴見・武蔵小杉間の区間外乗車が認められている。

問五は、20の政令指定市中、問四の特定都区市が9含まれ、うち6駅が共通する。問四に該当しない道場と周船寺のほか、あいの里公園とほしみが入れ替わる。関連問題であることを示すため、問四の出題駅長津田及び非該当駅ほしみ、問四の若松に対し折尾を出題した。有力解答者の誤答が続き、出題ミスがあったのかと不安だった。
距離の計測は国土地理院距離と方位角の計算によった(市役所と駅の経緯度はWikipediaを参照)。

難易度分析と想定解分析は、明日以降に掲載します。次回は、8月後半に第10回全国の鉄道路線五番勝負を開催する予定です。次回もぜひご参加ください。

追記(6月27日):問五は、問四とペアの距離の問題という意識から、別解に気づいていませんでした。出題4駅はそれぞれ問四との関連で選択しましたが、すべて西端駅だったとは。問一、問三、問四の非該当駅は、近隣駅のペアでそろえていたので、問五は適当なペアが見つからず、提示しませんでした。今後の反省材料になりました。