牟岐線阿波海南・海部間廃止など

一昨日公開した鉄道管理局所管区域対比(1950vs1949)のために過去70年の鉄道路線の開廃を調べていて、最近の状況のチェックを怠っていた。JR四国9月29日リリースによると、JR四国牟岐線阿波海南・海部間が10月末に前倒しで廃止された。阿佐海岸鉄道DMV化に伴うもの(8月13日の記事参照)。

阿佐海岸鉄道10月26日リリースによると、牟岐・海部間のJR四国代行バスは、11月30日まで運転を継続する。12月1日以降阿佐海岸鉄道は海部・甲浦間の列車運行を取りやめ、阿波海南・甲浦間をバス代行する(JRの代行バス牟岐・阿波海南間に短縮)。阿波海南・海部間の代行バスの運賃は12月1日前後とも「無料」と書かれているが、阿波海南・海部の1駅間だけ乗車しても無料なのだろうか。浅川以遠から阿波海南の運賃で海部まで、海部から宍喰以遠の運賃で阿波海南から乗車できるということならわかるが。

阿佐海岸鉄道DMVは2020年度中運行開始とされているが、開業日はまだ示されていない。レール走行区間は法規的には案内軌条式鉄道になるのだろう。徳島県第6回阿佐東線DMV導入協議会のページの資料3に、ダイヤと運賃の案が示されている。鉄道区間の運賃は、海部・甲浦間が現行の280円が400円、阿波海南・甲浦間も現行のJR・阿佐連絡運賃450円が500円に値上げとなる。道路走行部の甲浦・室戸岬間も、現行のバス運賃1,310円から1,800円に大幅値上げ。レールと道路がまたがる場合も、すべて現行運賃より高い。JR四国フリー切符の利用や回数券の発売については調整中とのこと。

海部駅は全国のJR駅五番勝負の対象外になる。12月4日開始の第12回全国のJR駅五番勝負に先立って全国のJR駅リストを更新。また全国の鉄軌道路線リストに阿波海南・海部間の移管とともに10月1日休止となった秩父鉄道三ヶ尻線(貨物線、12月末廃止予定)を反映した。

ほかにもデータルームでフォローしている件名を見逃していた。11月12日に開業した大井川鐡道大井川本線の門出駅はニュースで報道されていたが、 五和駅から合格駅への改称も同時に行なわれていた。ともに突っ込みがいがある駅名である。また、10月1日阪堺電気軌道伊予鉄道が運賃を改定した。「駅名改称の研究」と「鉄道事業者の運賃比較」*1は、追って更新する。

 

 

*1:阪堺区間制運賃で運賃ランキングの対象外