利用者数3000人以上の駅

国土交通省が10月18日、平成24年度末の鉄軌道駅における段差解消への対応状況についてをリリースした。

高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(以下「バリアフリー法」という。)の基本方針の目標に定められている1日当たりの平均利用者数が3千人以上の鉄軌道駅は全国で3,457駅あり、このうち、平成24年度末時点で段差が解消されている駅は 2,829駅(81.8%)となりました。

とあり、JR、大手私鉄、地下鉄については、事業者ごとに対応駅の数を示した表がpdfで添付されている。利用者数3,000人以上がバリアフリー対応の基準になっているというのは知らなかった。興味深いのは各事業者の3,000人以上の駅の比率で、これを下表に示す。

事業者全駅3000人以上比率
JR北海道465 45 9.7%
JR東日本1,675 550 32.8%
JR東海400 108 27.0%
JR西日本1,221 372 30.5%
JR四国259 14 5.4%
JR九州564 111 19.7%
JR計4,584 1,200 26.2%
東武鉄道196 127 64.8%
西武鉄道91 82 90.1%
京成電鉄65 58 89.2%
京王電鉄68 68 100.0%
小田急電鉄70 70 100.0%
東京急行電鉄87 86 98.9%
京浜急行電鉄72 72 100.0%
相模鉄道24 23 95.8%
名古屋鉄道272 133 48.9%
近畿日本鉄道292 154 52.7%
南海電気鉄道100 60 60.0%
京阪電気鉄道88 64 72.7%
阪急電鉄86 86 100.0%
阪神電気鉄道49 46 93.9%
西日本鉄道72 29 40.3%
大手私鉄1,632 1,158 71.0%
東京地下鉄138 138 100.0%
札幌市交通局46 46 100.0%
仙台市交通局17 17 100.0%
東京都交通局96 96 100.0%
横浜市交通局40 40 100.0%
名古屋市交通局85 85 100.0%
京都市交通局31 31 100.0%
大阪市交通局100 100 100.0%
神戸市交通局25 24 96.0%
福岡市交通局35 33 94.3%
地下鉄計613 610 99.5%
利用者数3,000人以上の駅が10%以下のJR北海道JR四国の経営は厳しいだろうと、あらためて思う。全駅が3,000人以上の事業者は、大手私鉄の4事業者(京王、小田急京急、阪急)と地下鉄の8事業者。基本的に市街地を走る地下鉄でも、神戸市と福岡市には3,000人未満の駅がある。
東急、相鉄、神戸市交通局は、3,000人未満の駅が一つだけ。それぞれ、恩田(こどもの国線)、ゆめが丘(いずみ野線)、駒ヶ林(海岸線)である。2駅ある福岡市交通局は、梅林と桜坂(七隈線)。3駅の阪神はウェブに駅の乗降者数が掲載されておらず、不明である。