最近の鉄道関連ニュース

最近のニュースから。
仙台市交通局が1月27日に発表した、2015年東西線開業に伴い導入する新運賃制度が興味深い。南北線東西線が交差する仙台駅から東西・南北方向に3駅までの都心エリアを均一運賃区間とし、乗車距離に関わらず一律200円とする。エリア内の北四番丁河原町間(4.3キロ)が240円から値下げとなる一方、均一区間外はこれまでどおり対キロ区間制で乗車キロに応じた運賃となるようだ。仙台市交通局だけの単一事業者の運賃体系だが、ヨーロッパの都市圏などで一般的なゾーン制運賃*1に一歩近づいた感じがする。
三陸鉄道は27日、運休中の南リアス線を4月5日、北リアス線を6日に全線開業すると発表した(1月27日リリース)。一方JR東日本は、山田線の鉄道施設を復旧させて沿線4市町に無償譲渡し、運行を三陸鉄道へ移管する意向を岩手県と沿線自治体に打診した(岩手日報1月31日記事)。沿線自治体は負担増となることから反発もでていると報道されているが、南北リアス線を含めた三陸鉄道による一体運行が可能となり、鉄路を維持するためには現実的な案だと思う。
都営・メトロ一元化論者の猪瀬都知事が辞職したためどうなるかと注目していた国土交通省と東京都、東京メトロ三者の「東京の地下鉄の運営改革会議」の第2回会議が31日開催された。国土交通省のサイトにはl開催通知だけで、配布資料や議事録がまだ掲載されていない。日経2月1日記事によると、外国人旅行者向け共通乗車券(1-3日券)の発売や門前仲町駅の「改札通過サービス」が決定された。30分ばかりの会議で、乗継割引運賃の拡大など本質的な議論はまだまだのようだ。

*1:都心から同心円状にゾーンを定め、通過するゾーンによって、鉄道、地下鉄、路面電車、バスなど全事業者に共通に適用する運賃制度