運賃無料の列車・バス

昨年1月30日の記事で、諏訪湖周辺の町おこしイベント「スワいち」の各会場を結ぶ無料の臨時列車の運行について書いた。今回は同様のイベントで定期列車の運賃が無料になるという岩手日報12月28日の記事

初売り連携、にぎわい創出事業 大船渡で2、3日
 大船渡市内の初売りに合わせた商店街再生にぎわい創出事業(同実行委主催)は1月2、3の両日行われる。スタンプラリーや抽選会などイベントが開かれるほか三陸鉄道と県交通のバスが一部運賃無料となる。(中略)
 三陸鉄道は、南リアス線盛−釜石間で初売り列車を運行。盛駅での下車、乗車に限り、上り(盛行き)は午前中心に2日が6本、3日が4本、下り(釜石行き)は両日とも午後の4本が運賃無料となる。
 県交通が運行する初売りバスは、午前中に各商店街区の停留所で下車するか、午後に同区から乗車する場合に限り無料となる。

このような記事を読むと、羽田空港の国際線・国内線の無料乗継きっぷと同様、だれが運賃を負担しているのか気になる。三陸鉄道岩手県交通だけで、JR東日本大船渡線が対象外なのは、実行委員会の負担による地元の鉄道とバスの乗車促進支援策だろうか。
このイベントは、毎年行われているようで、大船渡・陸前高田周辺の地元紙東海新報2010年01月23日付記事によると、

(前略)一方、三陸鉄道盛駅〜釜石駅間は、午前中に盛駅到着列車、午後の盛駅出発列車(一部除く)が無料となった。
 しかし、二日は強風の影響で釜石駅から盛駅に向かう対象列車全てが運休となった。通常ダイヤ運行に戻った三日は、上り線、下り線とも前年を大きく上回る乗車数となり、バスとともに初売り客の"足"として定着していることがうかがえる。
 実行委ではバス、三陸鉄道利用者に対して、アンケートの協力を求めた。この内容をもとに、実行委では今回の初売り事業の総括や、来年以降につながるアイデアをとりまとめることにしている。

とあるので、回収されたアンケートの枚数によって鉄道・バスの運賃を精算するのだろう*1

*1:三陸鉄道のサイトにも初売り列車運行のご案内というページで、アンケートはがきの配布、回収について書いている