北総鉄道運賃問題混迷続く

何度か取り上げた北総鉄道の運賃問題だが、混迷状態が続いている。
昨年11月千葉県と沿線6市が年3億円を補助し、5%弱を値下げすることで合意、7月18日のスカイアクセス線開業時から実施された。ところが、白井市議会は3月、6月の二度にわたり補助金を予算案から削除。9月の定例会でも廃案となり、白井市の横山久雅子市長は13日、北総鉄道運賃値下げ支援補助金補正予算を専決処分した。
これに対し、支出差し止めを求める住民監査請求が出されたという(東京新聞の記事)。

補助金差し止め求める 北総線運賃値下げ問題
 北総線の運賃値下げ問題で、白井市の横山久雅子市長が北総鉄道への補助金を専決処分したのは違法だとして、市民十三人が十四日、支出差し止めを求める住民監査請求を行った。
 「北総鉄道の運賃値下げを実現する会」のメンバーらで、「議会は二回『反対』の結論を出している。議会無視、民主主義の否定だ」などと主張している。監査の結論は六十日以内に出る。

ところで、沿線住民が国土交通省を相手に起こした行政訴訟の方は続報がないが、どうなっているのだろう。8月18日の記事では省略したが、引用した朝日の記事には

一方、国土交通省鉄道業務政策課は「どのような内容か分からないので、内容を確認して対応したい」としている。

という、訴訟の記事ではデフォルトのせりふが書かれている。国土交通省はすでに訴状を受け取り、対応を検討しているはずであるが、検討の結果は、いつものことながら報道されていない。