新幹線乗継割引廃止

JR4社は9月22日、新幹線乗継割引を2024年春廃止すると発表した(リリース:JR東海JR西日本JR東日本JR北海道)。

JR東海JR西日本は3月16日、JR東日本と北海道は2024年春としている。九州新幹線はもともと割引の対象になっていない。

旅規57条の2(乗継急行券の発売)は、1965年11月1日東海道新幹線と在来線の乗継ぎについて制定された。

(乗継急行券の発売)
第57条の2 旅客が、東海道本線(新幹線)の停車駅(東京駅を除く。)及び大阪駅において、同線の特別急行列車とその他の各線の急行列車との相互に乗継ぎをする場合で、次の各号に該当するときは、東海道本線(新幹線)に接続する区間の1個の急行列車(前条第4項に規定する直接乗継ぎとなる特別急行列車を除く。)に対して割引の急行券を発売する。ただし、第126条に規定する特別急行料金を適用する列車及び区間に対しては割引の急行券を発売しない。
(1) 東海道本線(新幹線)に接続する列車の急行券が、同線の特別急行列車の乗車日(自由席特急券にあつては、通用開始日)に対して、その前日、当日又は翌日の日を乗車日又は通用開始日とする場合
(2) 乗継ぎとなる両列車の急行券を同時に購求する場合
(3) 当該乗車船に必要な乗車券を同時に購求する場合又は呈示した場合(以下これらを「関連発売」という。)

その後の変遷は次のとおり。

-1966/03/05:本州と北海道、四国の青函・宇高連絡船を経由した乗継に適用

-1969/05/10:名古屋駅での「ひかり」と「こだま」の乗継に適用(72/03/15の山陽新幹線岡山開業時に新幹線のラッチ内乗継ぎは一個の特急料金に変更)

-1988/03/18:海峡線・本四備讃線開業に際し、山陽新幹線本四備讃線との岡山駅での乗継、東北・奥羽本線津軽線・海峡線・函館本線との青森駅函館駅での乗継、「瀬戸」と四国内急行との坂出駅高松駅での乗継に変更

その後は、対象区間縮小の歴史である。ミニ新幹線への不適用、九州新幹線開業時には九州内の乗継に適用されず、さらに乗継駅が限定され、「サフイール踊り子」など適用除外の列車も指定された。また2023年4月には岡山駅での四国特急との乗継割引も廃止となった。制定後59年を経て全廃されることになる。

JR西日本は、3月16日開業の北陸新幹線金沢・敦賀間の特急料金について国土交通省認可申請したと発表した(リリース)。北陸新幹線富山・敦賀間と在来線特急列車「サンダーバード」・「しらさぎ」とを敦賀駅で改札を出ないで乗継ぐ場合の特急料金は、新幹線と在来線の特急料金をそれぞれ割引き、その合算額に1列車分の座席指定料金を加算する。大阪・金沢間の通常期指定席特急料金は、現行の2,950円に対し、従来の乗継割引適用すると3,570円、新規割引料金は4,570円となる。