年末に続いて旅規ポータルの旅規リンク集を更新した。新たに見つけたいすみ鉄道の旅規を追加したほか、公営交通などのデッドリンクを解消した。バス事業者では、最大手の神奈川中央交通がようやく約款を掲載した。
ウェブに旅規を掲載している旧国鉄線転換の第3セクター事業者が10社(並行在来線転換事業者5社、地方交通線転換事業者5社)となった。これを機会に第三セクター旅規目次を更新した。
11枚つづりの普通回数券はJRが全廃し、首都圏の大手私鉄では京急だけになってしまったが、3セク10社中愛知環状鉄道を除く9社が残している。三陸鉄道はそのほか、12枚つづりのシルバー回数券、通院回数券と100円券22枚綴りの金額式回数回数券を発売している。
定期券では、三陸鉄道が通学片道定期乗車券を発売している。往路は親が車で送り、帰路に鉄道を利用するというように使われるようだ。鹿児島市電車乗車料条例施行規程にも片道定期券の規定があり、通学に限定していない。また、津軽鉄道(通学)、青い森鉄道(通学)、北陸鉄道(通勤・通学)にもあった。
長良川鉄道は、高齢運転免許自主返納者割引普通乗車券を発売している。沿線に居住する自動車運転免許証返納者に対する返納後2年間の割引は、次のように広く行われている。自治体や県警のページに記載され、事業者が旅規やウェブに記載していないものが多く、自治体の助成事業として行われているようだ。
高齢自主返納者に対する助成制度として、ICカード乗車券をタクシー乗車券などとともにメニューに入れている自治体もある。白山市は、65歳以上の返納者にJR西日本の「ICOCA」または北陸鉄道の「ICa」を19,500円分(デポジット込みで20,000円)を交付する(野々市市と川北町は10,000円分)。高松市は70歳以上の返納者に、高松琴平電気鉄道の「ゴールドIruCa」またはJR四国の「SHIKOKU ICOCA」チャージ9,500円分(デポジット込みで10,000円)を交付する。
返納者に対する乗り放題切符もある。上毛電気鉄道は、前橋市・桐生市・みどり市の65歳以上の運転経歴証明書の保持者に500円のワンデーフリーパスを発売している(通常の「赤城南麓1日フリー切符」は1,300円)。福井鉄道は越前市・鯖江市・福井市在住の65歳以上または自動車運転免許返納者を対象とした、「プレミア1日フリー乗車券」を500円で発売している(一般向けの「土・日・祝日1日フリー乗車券」は600円)。とさでん交通の65歳以上限定の全線定期券「おでかけ電車65」は、自主返納者が初回購入時に半額となる(高知県)。 JR九州は、昨年10月から12月にかけて、福岡・北九州エリアを1 ヶ月間5,000円で乗り放題の「免許返納おでかけきっぷ」の実証実験を行った(JR九州)。