広島電鉄運賃改定など

明日8月1日から広島電鉄宮島線・市内線の運賃がすべての区間で20円値上げされる。これに先立って、鉄道事業者の運賃比較を、2017年8月版として更新した。あわせて、漏れていた昨年4月15日の松浦鉄道の運賃改定を反映した。運賃ランキング得点順で、広電宮島線は5位から15位、市内線は17位から32位、松浦鉄道は108位から132位に、勝率順ではそれぞれ、3位→10位、14位→34位、110位→142位と順位を下げた。
7月8日付日経新聞中国版の広電の路面電車・バス、「デルタ内」時間制運賃 循環バス新設 は、広電が「デルタ(三角州)のなかは電車とバスが均一運賃になるようにしたい」と検討を開始した、と報じた。中心部の電車とバスの運賃共通化はヨーロッパのゾーン制運賃への第一歩とも見えるが、広電の「検討」には「検討倒れ」に終わった前例がある。前回の広電運賃値上げについて書いた2012年11月9日の記事で、中国新聞の「路面電車の運賃を全線均一にする検討をしている」との報道を紹介したが、5年たっても実現していない。
本日のウェブ更新では、駅名改称の研究及び別表駅名改称 1987-2017に、4月1日の岡山電軌の駅名改称(東山→東山・おかでんミュージアム)を記載した。最長片道切符のルート変遷 1961-2017の表2「国鉄・JR鉄道ネットワークの変遷」に、記載漏れだった本四備讃線開業時の坂出・丸亀間の改キロを追加(もちろん仁堀航路廃止後であり、最長ルートに影響を与えない)。またAsaPi!氏の最長ルート変遷地図に新たに1961年4月から66年10月までの最長ルート地図が掲載されたため、これにリンクを貼った。
追記(8月1日):朝7時前に広電の旅客営業規則を覗いたら、8月1日改正に更新され、新運賃が記載されていた。当然とはいえ、素早い対応である。