国鉄旅規改訂履歴(1958-1987)完成

1958年10月1日施行の「旅客及び荷物運送規則」が、「旅客及び荷物営業規則」、「旅客営業規則」と名称が変化するなかで、どのように改定されたかを追跡し、8月からデスクトップ鉄のデータルーム別館に順次掲載してきた。本日、1985年から1987年3月までの改訂履歴を追記し、国鉄の旅客営業がJR6社に承継されるまでの追跡がいちおう完了した。
「旅客及び荷物運送規則」は、1958年10月1日に全面改訂され、現在のJR旅客会社に引き継がれている「旅客営業規則」の構成となった。それでも、条文の内容と構成はかなり変化した。条項順目次を見ればわかるように、1958年の旅客編全316条のうち、87年まで一度も改定されなかった条は、5%以下の14条だけである。また、1987年の条文で、1958年当時と同じ条番号と見出しの条は約半数である。旅客制度の変更に伴い、条項が削除され、新たな条項が追加され、存続している条項も多くの条番号が前後している。
これらは、民営化後の制度改定でさらに変化した。1987年には、まだ国鉄直営のバスや、均一回数券、遺失物の回送などの制度が存在していた。一方、JRの運賃計算ルールは複雑すぎるで書いている、複雑な運賃・料金制度の多くはJRになった後のものである。
国鉄旅規改訂履歴の掲載を始めた8月4日に

きわめてマイナーなコンテンツからなる「デスクトップ鉄のデータルーム」であるが、このページの内容はさらにマイナーであり、興味をもっていただける読者は100人を割るのではないかと思う。

と書いた。予想通り、別館へのアクセス数は、本館の2%程度である。