「鉄道忌避伝説の謎」の書評

12月20日に青木栄一著「鉄道忌避伝説の謎―汽車が来た町、来なかった町」について書いたが、この本はけっこうブログで取り上げられている。
筆不精者の雑彙の墨公委さんが、3回にわたって書評を書かれていて、その中にネットに登場した紹介・書評・感想のリストが出ている。私の感想もリストされていた。
ところで、鉄道ジャーナル社の年鑑「日本の鉄道07」の鉄道図書20選でも、本書が取り上げられているが、吉川文夫氏による書評は、次のような不可思議な文章で結ばれている。

このような鉄道の敷設に関する反対運動に関連して、駅が町外れに建設された例も多い。

これは、著者が伝説として斥けた鉄道忌避が実在したという議論ではないか。それまでの紹介文と矛盾している。青木氏は、吉川氏、和久田康雄氏とともに、このページの書評者の一人なのだが、吉川氏のこの文章に対する感想を伺いたいところだ。