西九州新幹線関連追加ウェブ更新

コメントやメールで指摘を受けた西九州新幹線関連のウェブページを更新した。

JR旅客制度特例の変遷
西九州新幹線開業により、浦上・長崎間に分岐駅通過列車の区間外乗車が設定された(従来は長崎本線の全列車が浦上駅に停車*1)。また3月12日折尾駅の短絡線を高架ホームに移設したことに伴い、特定分岐区間の「折尾以遠(水巻方面)=折尾以遠(東水巻方面)(黒崎・折尾間)」が廃止されていた。

都道府県境踏破
佐賀・長崎県境に西九州新幹線を追加した。

またRailway News武雄温泉駅のホーム対面乗り換えの写真を追加した。

「リレーかもめ」と「かもめ」は、それぞれ長崎行き、博多行きと表示されている。武雄温泉で乗り換えと言いながら、長崎発の「かもめ」では諫早から博多まで両列車にまたがった停車駅が案内される。新八代先行開業時の九州新幹線もおなじだったか憶えていないが、フル規格に反対している佐賀県に対する当てつけのように聞こえた。

新幹線駅ができた嬉野市長崎本線並行在来線となった鹿島市とが明暗を分けた。北陸(長野行き)新幹線開業時の佐久市小諸市と同様の事態である。小諸市国勢調査人口は、開業前の1995年の45,711人から2020年には40,991人と10%減少した。佐久市は97,813人から98,199人とわずかに増加している*2小諸市の衰退は、北陸新幹線の開業に伴う信越本線の横川・軽井沢間の廃止及び軽井沢以西の第3セクター化によって、首都圏との直通鉄道ルートを失ったことによる。

鹿島市は、小諸市より恵まれている。長崎本線江北・諫早間が第2種事業になったものの、最低20年間はJR九州の路線として存続することが合意されている。博多行きの特急も本数は減ったが残った。一方肥前鹿島から長崎方面への特急は全廃となる。鹿島市から長崎市に特急で通学していた大学生が授業開始に間に合わないという話が報じられている(サガテレビ)。

ところで、嬉野市で道を尋ねた人に「嬉野は大喜びでしょう」と言ったら、「でも隣町の鹿島がねぇ」と意外な答えが返ってきた。そのあと肥前鹿島駅前の観光案内所で「嬉野で鹿島のことを心配していましたよ」と言ったら、「鹿島と嬉野は昔から交流が盛んで、仲がよいから」という答えだった。

 

*1:ブルートレイン「さくら」(2005年廃止)や「あかつき」(2008年廃止)は浦上に停車しなかったが、区間外乗車の特例はなかった

*2:最多は2010年の100,552人