関西電力の鉄道事業廃止

関西電力は、立山黒部アルペンルートの関電トンネルで1964年から運行してきたトロリーバスを、2019年4月以降電気バスに変更する。1993ー96年に投入した老朽化車両の更新に際し環境面と経済性を考慮したもので、これに伴う鉄道事業の廃止を北陸信越運輸局に届け出た(プレスリリース)。
トロリーバス無軌条電車として鉄道事業法の対象であるが*1、架線のない電気バスは道路運送法に管轄される。同じアルペンルート立山トンネルでは、立山黒部貫光が1996年、やはり環境への配慮から、ディーゼルバスをトロリーバスに変更し、鉄道事業法の適用を受けることとなったのとは、逆の動き。
「トロッコ電車」を運行する黒部峡谷鉄道も関電の100%子会社だが、「トロバス」は関電が直営している。関電の鉄道事業廃止後残る異業種業者は、宗教法人鞍馬寺くらいか。

*1:1960年代まであった都市型のトロリーバス軌道法上「軌道に準じるもの」という扱いだった