第9回全国の鉄道路線五番勝負を終了し、共通項を発表します。
| 問題 | 共通項 | 想定解数 |
|---|---|---|
| 問一 | 一から五で始まる市に駅がある路線 | 47 |
| 問二 | 中央駅またはセンター駅がある路線 | 63 |
| 問三 | 表記も読みも３字の駅が３個以上ある路線 | 24 |
| 問四 | 株式会社以外の事業者が所有・経営する路線 | 67 |
| 問五 | 新*駅と対応する*駅のペアがある路線 | 49 |
全想定解を記載した全国の鉄道路線五番勝負想定解・解説 をこれから掲載します。
問一が難問化したのは、想定外だった。市名と一致する神戸電鉄・三田線を問題路線に、七尾線を非該当路線に提示し手掛かりとしたのだが。その他の非該当路線は、八、十で始まる市（六、九で始まる市はない）と一宮町に駅がある路線。写真ヒントは、想定解の京急久里浜線三崎口駅（三浦市）。地図ヒントは非該当の一宮町役場。
問ニ。全国に中央駅は39駅、センター駅は27駅ある。問題路線は、中央駅だけの鹿児島本線とセンター駅だけのポートアイランド線に加え、両方を含む3線を提示。写真ヒントは、金沢シーサイドライン幸浦駅（隣接駅が産業振興センターと並木中央）。地図ヒントは、中央前橋駅と心臓血管センター駅が画面に入る縮尺で表示。
問三は、今回の最難問と想定していた。表記も読みも３字の駅は全国に226駅ある。最多５駅の予讃線と日豊本線を出題。非該当の山口線は２駅。写真ヒントは日比谷駅の案内図で、三ノ輪と恵比寿も表示されている。地図ヒントは該当３駅中２駅が隣接している真岡線。
問四は、上下分離で路線（一部区間でも）を所有する第3種事業者・軌道整備事業者を想定解に含めた。問題路線に地方公共団体の横浜市、一般財団法人の札幌市交通事業振興公社（軌道整備事業者は札幌市）、宗教法人の鞍馬寺ほか、株式会社以外の第3種事業者路線として、長崎本線（江北・諫早間：一般社団法人佐賀・長崎鉄道管理センター）と若桜鉄道・若桜線（八頭町・若桜町）を提示した。非該当の東急・こどもの国線は、横浜高速鉄道が社会福祉法人こどもの国協会から第3種事業を継承。大阪メトロは大阪市から株式会社に転換。過去には、特殊法人（公共企業体）の日本国有鉄道（前身は国の直営）、帝都高速度交通営団などがあったが、民営化で株式会社に転換した。また自然人が経営する鉄軌道もあった。
写真ヒントは佐賀・長崎鉄道管理センターが入るビル（昨年西九州新幹線開業時に訪問した際、たまたま見つけ撮っておいた写真を活用した）。地図ヒントは、鞍馬寺本殿金堂。
問五。「新*」駅－駅名接頭・接尾語考(3)の表3から出題。直通列車がないが、同じ東海道本線の新川崎・川崎ペアは該当し、対応駅が接頭語付きの駅は外した（非該当路線に新瀬戸・尾張瀬戸ペアの瀬戸線を提示）。非該当路線の丸ノ内線は、新*駅が3駅あるが同じ路線に対応駅がなく、逆に千代田線新御茶ノ水の対応駅がある。写真ヒントは、丸ノ内線御茶ノ水駅。地図ヒントは、野田線の新鎌ヶ谷駅（駅名の表示なし）と鎌ヶ谷駅。
今回は難易度を高め、第1ヒントを易しくしたつもりです。問三の共通項は凝りすぎたかもしれません。次回以降の出題とヒントの参考にするため、感想をお寄せください。
明日以降、難易度分析と想定解分析を掲載します。次回は6月に、第17回全国のJR駅五番勝負を開催する予定です。
