一般社団法人日本地下鉄協会の普通会員は、
(1)地下鉄事業を営み、又は営もうとする法人
(2)地下鉄と相互乗入れを行い、又は行おうとする鉄道を経営する法人
とされ、次の30法人が会員である。
○東京地下鉄(東京メトロ)、○大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)、○東京都、○名古屋市、○札幌市、○横浜市、○神戸市、○京都市、○福岡市、○仙台市、JR東日本、小田急電鉄、阪急電鉄、東武鉄道、京成電鉄、阪神電気鉄道、京浜急行電鉄、近畿日本鉄道、名古屋鉄道、京王電鉄、西武鉄道、山陽電気鉄道、北大阪急行電鉄、神戸電鉄、○北総鉄道、○埼玉高速鉄道、○広島高速交通、○東葉高速鉄道、○横浜高速鉄道、大阪港トランスポートシステム(OTS)*1
このうち○をつけた15事業者が協会の日本の地下鉄に名を連ねている。東京メトロ、Osaka Mettroと8公営事業者を地下鉄というのはわかるが、北総鉄道から横浜高速鉄道までの5事業者はなぜ地下鉄なのだろうか。埼玉高速鉄道と横浜高速鉄道を除くと、地下区間はほとんどない。
地下鉄の整備には、地下高速鉄道整備事業費補助という制度があり、公営事業者、東京メトロ、Osaka Mettroのほか現在第3種事業者としてなにわ筋線を整備している関西高速鉄道が対象事業者となっている。Wikipediaの日本の地下鉄によれば、埼玉高速鉄道、上飯田連絡線*2、中之島高速鉄道*3、西大阪高速鉄道*4、関西高速鉄道*5、神戸高速鉄道及び広島高速交通が過去にこの制度を利用したとされており、埼玉高速鉄道と広島高速交通は地下鉄助成制度の対象者という観点から地下鉄に該当する。
30会員のうち協会の「日本の地下鉄」に名を連ねていない15事業者のうち、OTSを除くJR東日本など14事業者が地下鉄と相互乗入れを行っている会員とみなされる。阪急(Osaka Mettro堺筋線以外に)、阪神、神戸電鉄及び山陽電鉄は、(山陽電鉄は過去に)神戸高速鉄道の第2種事業者だから乗り入れ組の会員になっているのだろうが、神戸高速鉄道は非会員のためか地下鉄に分類されていない。
なお、地下鉄協会の2016年の要望書によると、当時の普通会員は32事業者で東京急行電鉄(現東急電鉄)と京阪電気鉄道がその後退会したようだ。