鉄道事業者社史目録

デスクトップ鉄のデータルームに鉄道事業者社史目録を掲載した。
多くの鉄道事業者が刊行している社史は、鉄道史の調査・研究に欠かせない。私鉄だけの目録ではあるが、鉄道史学会が1994年に編集・発行した鉄道史文献目録 私鉄社史・人物史編という労作がある。しかし、20年近く前の刊行であり、その後開業100周年を迎え競作となった名鉄東武京急阪神、阪急、西鉄近鉄、京阪の「百年史」が掲載されていない。また、所蔵状況の記載は、国会図書館運輸省図書館、東大経済学部図書館、龍谷大学図書館長尾文庫の4機関だけで、所蔵機関の記載のない文献も多く、簡単に閲覧することができない。
そこで、20歳以上であれば誰でも閲覧できる、国会図書館に所蔵されている文献をNDL-OPACで検索し、目録を作成した。国鉄・JRと私鉄・公営交通の2編に分けて公開するつもりだが、本日私鉄・公営交通編をリリースした。
国会図書館には、現在事業を行っていない事業者を含め、97社局の社局史が所蔵されていた。やはり大手私鉄と大都市の公営交通が充実している。大手私鉄は、西武鉄道を除く全社が創立または開業後何十周年や四半期の節目ごとに社史を発行している。さらに、まとまった社史の発行後「最近10年の歩み」などの形で補完している。今年創立100周年を迎え、様々なキャンペーンを行っている西武鉄道にも、ぜひ「百年史」を発行してもらいたいものだ。
国鉄・JR編はデータの整理が完了していないため、おって追記したい。