地下鉄駅の乗り換えパターン

日経新聞のサイトに「東京ふしぎ探検隊」というシリーズがある。17日に掲載されたのが地下鉄、足で調べた乗り換え距離ランキング営団ラッチ外乗り継ぎ事件顛末記メトロ・都営全ラッチ外接続駅全制覇260円最長ルートなどで遊んでいた筆者にとっては興味ある記事である。

東京には地下鉄が13路線ある。東京メトロが9、都営地下鉄が4路線だ。各ホームには乗り換え可能な駅が表示してあり、地下鉄間の乗り換えをすべて合計すると、111パターンあった。

この111パターンというのはどういう計算だろうか。「ホームに掲示してある乗り換え可能な駅」というのがよくわからないが、メトロと都営各線の乗換駅は45駅ある。5線接続(10乗換えパターン)が赤坂見附=永田町と大手町の2駅、4線接続(6パターン)が溜池山王=国会議事堂前、後楽園=春日、日比谷、飯田橋の4駅、3線接続(3パターン)が上野広小路上野御徒町仲御徒町日本橋など14駅、2線接続(1パターン)が浅草、上野など25駅で合計すると111となり、ぴったり合った。なお、目黒と白金台の南北線三田線の乗換え、中野坂上と綾瀬の支線への乗換えは含めていない。

ところで、ホームの乗り換え表示はどのような基準で作られているのだろうか。遠くても乗換駅になる駅がある一方で、日比谷線秋葉原」と都営新宿線「岩本町」のように、距離は短いのに乗換駅ではない区間もある。東京地下鉄(メトロ)に聞いてみた。
「原則として、(1)同じ駅名であること(2)違う駅名でも地下でつながっていること、が条件です」。広報担当者が答えてくれた。例外は渋谷駅。半蔵門線と銀座線が通っているが、「離れていますし、隣の表参道駅での乗り換えが容易なので、乗換駅からは外しています」。都営地下鉄を管理する東京都交通局にも聞いてみたが、ほぼ同じ答えが返ってきた。

渋谷駅は、副都心線開業後、銀座線構内と半蔵門副都心線構内の間にオレンジ色の改札口が設置され、ラッチ外乗換駅となった。だから、渋谷駅が対象外ということではなく、上記の111パターンには、渋谷の3パターンも含まれている。

追記:計算に間違いがあり訂正しました。