JR東日本オフピーク定期券

JR東日本は、9月16日、国土交通省に通勤定期運賃の変更認可申請を行ったと発表した(リリース)。来年3月から東京電車特定区間内において、バリアフリー加算料金(9月10日記事参照)に加えて実施し、別途割引運賃によるSuicaオフピーク定期券の発売を行う。

オフピーク定期券は、朝のピーク時間帯には使用できない(IC普通運賃が必要)。ピーク時間帯は、現在実施中のオフピークポイントサービスのピーク時間帯を基本として設定する予定だが、詳細は別途発表するという。オフピーク定期運賃は現行より約10%値下げ、通常通勤定期運賃は約1.4%値上し、定期運賃収入全体としては増収とならないと想定しているとのこと。

各紙の報道を読むと誤解があるようだ。日経は、

平日の朝で混雑する時間帯を各駅1時間半ずつ設定する。例えばJR新宿駅の場合、混雑時間帯が午前7時半~9時に設定される見込みで、これ以外の時間帯に入場すれば、オフピーク定期券が有効となる。ラッシュ時に入場した場合は、通常定期券との差額分が交通系ICカードの残高から差し引かれる。

と書いているが、JR東日本のリリースにあるようにピーク時に入場した場合の徴収額はIC普通運賃。通常定期券との差額(日割り?)ですむのなら、みなオフピーク定期券を購入するだろう。また毎日は、

平日朝の通勤ピーク時間帯以外に割安で鉄道を利用できる「オフピーク通勤定期券」を2023年3月に導入するため、国土交通相に通勤定期運賃の変更認可申請をした。

としているが、認可申請するのは通常の通勤定期運賃の値上げで、オフピーク定期運賃はすでに認可された上限運賃の範囲内。